昨日と今日と、この本を何回も読んでおります。 何回読んでも飽きないです。 読んで思ったのですけど、ハードなシーンもうまくて ついつい最初はそこに目を奪われてしまったりするのですが 実はしっかりとした作りになっているお話です。
ジェラールの妻子への思いとジャックの両親への思いが 交錯し同調し、それを越えて違うものに変わっていく。 ベースにそれがあるので、一つ一つのセリフやコマに なんともいえない深みがでるのかもしれません。 さらに、ほんの少しだけフランス革命の話がでてきますが、 これも舞台の背景としては効果的ですね。 『執事の分際』シリーズもフランス革命期の話で、 今のところ、革命はちょっとだけなんだけど、 この時代を背景にした本格的なお話を読みたいなあ。
さて、『ジェラールとジャック』第2巻には たくさんたくさん、「決め」のセリフがでてきます。 ここには書きませんが、かなりぐっときます。 ここには書けないものもありますが、素敵です。 心のどこかをゆさぶるような、絵やセリフがたくさんあって 読んでいるのがとてもしあわせ。
こんなに何回も読み返すのは実はかなり久しぶり。 「これは恋か?」(←作中のセリフ)という気分そのままだったりして。
・・・そして、蛇足なのですが 一番クライマックスのシーンですが、これは明らかにあれですね。 パロディというよりオマージュ。オスカルとアンドレ。 これまで読んだいろいろな漫画の主人公達の幸福な結末を見るようで 幸せな気分になるのかもしれません。
|