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漫画関連ファイル


2000年02月28日(月)
「両国花錦闘士」 by 岡野玲子

3月8日のBSまんが夜話はテーマが「陰陽師」で、作者である岡野玲子さんと
原作者の夢枕漠さんのほかに、萩尾望都さんが出演するとあって、
萩尾ファンの間では「陰陽師」を読まなければ、という気運がもりあがっています。

え?まだ読んでいなかったの?あなたも、あなたも、あなたまで?!

こんなにおもしろいのに。まだ知らないなんてもったいない。
ぜひこれを機会に読みましょうね。
スコラから白泉社に移って、かなり読者が広がったように思ったんですが
まだまだでしたね、、、、

では、青年誌に連載された「両国花錦闘士」(りょうごくおしゃれりきし)なんて
あんまり読まれていないのかしら。B6の単行本も、スコラの文庫も絶版かなあ。
でもブックオフに行けば手にはいります。これもおもしろいです。

自分の筋肉にうっとりする、関脇、昇龍を主役に
美肌大関、出島をほうふつとさせる、ライバル雪乃童
昇龍の恋人、芸能プロ社長桜子と謎の美人秘書、綾小路
昇龍の鬼畜なふたりの兄、、、、

わけのわからない人間関係の中で、意外と本筋はまとも。
大相撲に対する愛にあふれた作品です。


ところで、B6の単行本だけで終わったと思っている人。
実は、文庫本には番外編が4つも入っていました。
これが、ものすごくおもしろいのでスコラ漫画文庫シリーズの
「両国花錦闘士」の第4巻はぜひゲットしていただきたいです。

なんせ、芸能プロ社長桜子と謎の美人秘書、綾小路の愛の物語ですから、、、
(ほんとかな?)桜子さんは事務所の子犬たち(ジャニーズ系)を従え歌って踊り、
昇龍はタカラズカの衣装を着て「あ〜い〜それは〜」と歌う。
岡野さんやりたい放題です。

「デ・アフロディーテ」のシリーズでは美人秘書綾小路のボンデージの趣味がすごい。

「ゆうとくけど、綾小路は本物なんや。フツーやと思おたらあかん。
 あん人の”ちょっと”とうゆー言葉を信用して  3日間逆さづりにされた娘もおるんよ。」

「ボンデージは違うの、永遠に快楽はこないの。」

少女まんが月刊誌メロディの表紙に、「陰陽師」のイラストが載ったときに
ものすごい違和感を感じたのは私だけでしょうか?
ツェット君のほうがまだしも、少女まんがの枠の中にいる感じ。
岡野さんのいる場所は、ちょっと違うのかもしれない。