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2000年02月21日(月)
ベルばら以前の池田理代子

良母竜のおもちゃ箱(http://www.cameraguild.co.jp/maia/index.htm)
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『章子のエチュード』vs『おにいさまへ…』
華麗なる池田理代子愛憎ワールドへの招待

まいあさんのHPの絶品コミック・番外編を読んで、忘れていたことを思い出しました。
「ベルサイユのばら」以前の池田理代子さんの作品を。
きっと、ここへ行かなかったら、死ぬまで忘れたままだったろう、ふたつの短編。
『生きててよかった!』と『ごめんなさい』

当時私は小学生でした。あまりの話の暗さにぼーぜんとしたことを
ありありと思い出してしまいました。
『生きててよかった!』は、母親が交通事故で死んで、自分が「めかけの子」で
あることを知り、実父の家庭にひきとられていじめられ、自殺未遂する
明るく頭のいい小学生の男の子の話です。(ああ、、、くらい)
『ごめんなさい』 は、明るくてかわいい小学生の女の子が、同じクラスの
貧しい少女に同情して、めんどうみるけど、その子の絵が賞をとった時に
その絵をびりびりに引き裂いてしまう。貧しい少女は一家心中してしまい、
主人公は悔い改める話。(くくく、、、)

『章子のエチュード』も『ふたりぽっち』も一種独特でした。
池田理代子さんがブレイクしたのは、ひとえに、オスカルとアンドレを造形したことに
あると思います。きっかけは何だろう、宝塚かしら、それとも美大生について
デッサンを勉強したことがよかったのかしら。

『ベルサイユのばら』もオスカルとアンドレがいないと仮定して見直してみると
基本的な構造は、ベルばら以前とさほど変わっていません。
とっても鈍い、ハンサムなフェルゼンと、 スノッブな女の人アントワネット。
薄幸の美少女ロザリー、、、、、

この文章を書いていて思い出しましたが、誰かが、池田さんのキャラクターに
木原としえさんの描く男の人のイメージがかなり影響したんじゃないか
って、書いていました。ちょっと実証はできないけど。そういえば「あはん」って
セリフを池田さんもつかってたかなあ?