良母竜のおもちゃ箱(http://www.cameraguild.co.jp/maia/index.htm) トップページ→COMIC→絶品・少女マンガ列伝→絶品コミック・番外編 『章子のエチュード』vs『おにいさまへ…』 華麗なる池田理代子愛憎ワールドへの招待
まいあさんのHPの絶品コミック・番外編を読んで、忘れていたことを思い出しました。 「ベルサイユのばら」以前の池田理代子さんの作品を。 きっと、ここへ行かなかったら、死ぬまで忘れたままだったろう、ふたつの短編。 『生きててよかった!』と『ごめんなさい』
当時私は小学生でした。あまりの話の暗さにぼーぜんとしたことを ありありと思い出してしまいました。 『生きててよかった!』は、母親が交通事故で死んで、自分が「めかけの子」で あることを知り、実父の家庭にひきとられていじめられ、自殺未遂する 明るく頭のいい小学生の男の子の話です。(ああ、、、くらい) 『ごめんなさい』 は、明るくてかわいい小学生の女の子が、同じクラスの 貧しい少女に同情して、めんどうみるけど、その子の絵が賞をとった時に その絵をびりびりに引き裂いてしまう。貧しい少女は一家心中してしまい、 主人公は悔い改める話。(くくく、、、)
『章子のエチュード』も『ふたりぽっち』も一種独特でした。 池田理代子さんがブレイクしたのは、ひとえに、オスカルとアンドレを造形したことに あると思います。きっかけは何だろう、宝塚かしら、それとも美大生について デッサンを勉強したことがよかったのかしら。
『ベルサイユのばら』もオスカルとアンドレがいないと仮定して見直してみると 基本的な構造は、ベルばら以前とさほど変わっていません。 とっても鈍い、ハンサムなフェルゼンと、 スノッブな女の人アントワネット。 薄幸の美少女ロザリー、、、、、
この文章を書いていて思い出しましたが、誰かが、池田さんのキャラクターに 木原としえさんの描く男の人のイメージがかなり影響したんじゃないか って、書いていました。ちょっと実証はできないけど。そういえば「あはん」って セリフを池田さんもつかってたかなあ?
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