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漫画関連ファイル


2000年02月11日(金)
萩尾望都 絵柄の変化

「トーマの心臓」のラスト2週くらいから、絵柄が微妙に変化したようだった。
登場人物が子供から少し成長した感じ。
その感じで「この娘うります!」に移行していった。
当時、萩尾さんの作品について語る友人がまわりにいなかったので、
他の人がそれをどう思っていたのかわからない。
私は、少し、いやだったような記憶がある。
今という場所から作品をながめてみると、絵柄の変化もテーマの変化も
あって当たり前、なかったら、その場所から動けないということがわかるが、
当時、偏狭なマニアだった自分は何で変えちゃうんだろうと
不満だったかもしれない。

「ポーの一族」と「トーマの心臓」のふたつの作品があまりに
完成度が高く、発表されるやいなや、少女漫画の古典になってしまったので
以後の萩尾さんの作品を、その2作品をベースに読んでしまうことが
多くなかったか?と思う。

そして、「小鳥の巣」から一年以上経って、1975年に
「ポーの一族」が再開された。