ポーとトーマのことばかり書いているが、その前、あるいは連載途中に 描かれた短編には珠玉としか言い様のない作品が多い。
1971年 1972年 1973年
ポーチで少女が子犬と あそび玉 キャベツ畑の遺産相続人 ベルとマイクのお話し みつくにの娘 オーマイ ケセィラ セラ 雪の子 毛糸玉にじゃれないで 塔のある家 すきとおった銀の髪(ポーの一族) 1974年 花嫁をひろった男 ごめんあそばせ! ハワードさんの新聞広告 ジェニファの恋のお相手は ドアの中のわたしのむすこ みんなでお茶を かたっぽのふるぐつ 3月ウサギが集団で ユニコーンの夢 かわいそうなママ 妖精の子もり 精霊狩り 六月の声 モードリン ママレードちゃん 小夜の縫うゆかた とってもしあわせモトちゃん ケネスおじさんとふたご ミーア もうひとつの恋 10月の少女たち 秋の旅 白き森白い少年の笛 11月のギムナジウム 白い鳥になった少女 セーラ・ヒルの聖夜
わずか2年ほどの間に、これだけの仕事をするというのは 人間業じゃない気がする。(すきとおった銀の髪 以前の作品) 個人的には、この頃の、ペンタッチがとても好きだ。 ポーとトーマで磨き上げられる前の、暖かい線。 まだ評価される前の、何者でもないことの自由がいっぱいの のびやかさが、あるような気がする。( 参考 萩尾望都作品目録 )
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