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漫画関連ファイル


2000年02月03日(木)
初めて読んだ萩尾望都

最初に読んだ萩尾作品は何だろう?

これはすぐに答えることができる。
1971年少女コミック春の増刊「花嫁をひろった男」だ。
金沢から神奈川へ引っ越す際、新幹線乗り換えの米原のホームで買った。
新幹線に乗ったのは生まれて初めてだった。社内販売のアイスクリームが
卵がたっぷり使ってあるような味でおいしかった。
少コミ増刊は分厚かったが、そんなに印象に残る作品はなくて
(そのころの少コミは新興の雑誌で、なじみがなかった。)
「花嫁をひろった男」だけが、記憶に残った。

しかし、当時の私は、それをとっておこうとか、考えなかった。
あの作品はひっかからなかった。(オスカーがでているというのに)
手元には、もちろん切り抜きひとつ残っていない。

次に読んだのは「精霊狩り」「小夜の縫うゆかた」だった。
友人の家で読んだ。でも、それを入手しなければ、という切実な気には
ならなかった。
その頃の私は、別マとりぼんと週マと少フレは読んで把握していたのに
少コミはやっぱり新興だったのだ。「あそび玉」でさえ、見逃してしまった。

72年「3月ウサギが集団で」にいたって、初めて、友人の雑誌を
ゆずってもらい、何回も何回も何回も読んだ。
どこか他の作品とは違う、と思った。
でも、すでに「ポーの一族」が始まっていることを知らなかった。

当時もっとメジャーな雑誌に描いておられたら、
もっと早くに気が付いていたかもしれない。
でも、そういう雑誌では、新しいことはできなかったかな、、、?

2年後に金沢にまた引っ越した。
その直前に、髪を切りに行った美容院で
「メリーベルと銀のばら」最終回(73年別コミ3月号)を読んで
なんだか大変なことが始まってると思ったものだった。
その翌年、フラワーコミックスが発刊された。
一巻は買いそびれて2刷だが、以後初版で追いかけることになった。
(この項続く)