私季彩々
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2004年12月23日(木) 傲慢

 私は知らないが、確かに存在する欲望にみちた空間。明るく陽気に、普段満ち足りたような男達が目を輝かせて夜のススキノへ消えて行き、私はその横を予告もなく通り過ぎていった。新婚さんや彼女の自慢話をしていた連中ばかり。 比較的仁義に厚い性格でいたつもりであった。とくに同性の付き合いは大切にしてきた。それで失った異性関係もないわけではない。
 けれど、今更、裸のおねぇちゃんも無いかなと。どうせなら、綺麗に着飾った、会話の楽しい女性と話したかった。歳はどうでもいい。そんな仲間と過ごしたかったが、そんな感じではなかった。

 どうも最近、いい酒が飲めていない。記憶のない酒が多く、どうやら良くない酒のようだ。しかも、酔えない酒にも面白くないものが多い。これはよろしくない。
 「つまらないのは自分がつまらないからだよ」と言ったのは私だ。今年は結構楽しく過ごしてきたつもりだったが、傲慢が出てきたようだ。それが酒に現れているのだろう。

 同僚に説明を聞き、値段を聞き、ほなさいなら。一度覗いてみるのも悪くないかな〜、なんて思ったのも確かだが、暗い中に原色のライトで浮かび上がっていそうな若い女性の胸が浮かんだ途端、酔いも覚めた。美しいとも思わないし、触れてみたいとも思わないし、そんな同僚も自分も見たくはない。心底つまらなそうにしている自分の顔が、同僚も女性も傷つけそうだ。そうだ、私は実際の女性の体を心底美しいとか思ったことがあっただろうか。自信がない。

 少し強くなった雪をフードで避け、かつて通いなれた道を帰る。昼間見上げた神社や寺院が意外と近くにある。急に寂しくなり、かつてよく寄ったラーメン屋に立ち寄る。哀しいながらも、今日一番おいしいものを食べた気がした。 Home&Photo


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