私季彩々
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2003年06月14日(土) ガスコンロ

 ガスの契約をした。今ならもれなくガスコンロをプレゼント、という契機に。現金なものである。

 今時、ガスを契約していない奴などは珍しいだろう。ユニットバスがありながら、乾燥室兼ビール醸造室として使っていた。調理はカセットコンロで、冬季はストーブ付。風呂は完全に銭湯である。
 そうなると、2口コンロにグリル付となれば、いろんなことを同時平行で出来ることに戸惑いを覚える。私は独身男にしては、どうやら料理を良くする方らしいのだが、一口でも違和感無くいろいろこなしてきた。炒める順番も、肉を炒めて、その油で野菜を炒めて、と順序だてると肉の旨みが次に生かせるわけだ。それが2口だと一気に出来てしまう。それは確かに素晴らしいが、今までこなしていただけに、何かもったいない気がしてくる。十分間に合っていたのだ。

 私はあるもので間に合わせてしまうタイプである。十分な用意などということはしない。あるもので、なんとかする。何が壊れても、あるもので間に合わせる。そうやって生きてきたし、そうやって生きていきたい。どうしようもなくなったらリニューアル。それでいいではないか。

 物は壊れる。それを手入れして使うのが粋である。私はその粋に達しない。常に自転車操業。それが私的には楽しいのだが、諸所の出来事でぶち当たる。みんな物事にまめなのだ。いいじゃないか、壊れてたって。それはそれで何とかなる。壊れ物ばかりで騙し騙しやっていた大学時代が、その点だけでは懐かしい。きちんとしたものばかりで仕事をしているから、いざという時応用できないのだ。直すことばかり気を使って、直すのは人任せ。ただ監視管理することばかりに長ける輩がのさばる。自ら直せてこそ、粋の一歩手前である。不自由さの中に、しぶとさを見出すのが力である。

 ガスコンロは素晴らしい。私はすぐこれになれるだろう。でも、外に出れば小型ストーブのみで用を足す。炭火の発光に酔いしれる夜をいつも心に持っていたい。そういう炎のある人と出会いたいなと思う。かつて私は、そういう人たちの中を素通りしてきたことを、今の若い人を見ていて思うからなのだが。 Home&Photo


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