私季彩々
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2003年04月14日(月) 動物園にて。

 久々に動物園に行った。何年ぶりだろうか。
 小一時間ほど一緒に回ってくれた園長先生は、話し方も朴訥で、長年の経験が素敵に熟成されていた。札幌の円山動物園は全国的にもかなり古い施設になるそうだ。50年を越えている。こういった施設はなかなか新しいものに建てかえることもできないから、開園の新しい施設の方が斬新になる。飼育、展示方法は昔ながらのコンクリートに二重柵で、郷愁を誘う。

 いろいろな動物がもちろんいたが、私がもっとも惹かれたのはヘビである。北海道には4種類しか在来のヘビはいないとのことで、マムシ以外は皆無毒とのこと。ヘビの抜け殻を幾つか拾ったことがあるが、あまり意識したことはなかった。青大将などそこらじゅうにいるようだが、恥ずかしながら一度も観た記憶がない。色もいろいろとのことだが、展示されているものは典型的な深い青緑。美しいの一言である。
 瀬戸内の小さな地域で、白いアルビノの青大将が群れてすんでいる地域があると読んだ。畑正憲氏のルポだったが、当時ですでに縮小しているとのことで、劣性遺伝のアルビノは混雑であっという間に消え去る可能性が高いから、現在ではどうなっているのだろうか。鳥居構える里山の暗い一角に、ちろちろと下を出し入れする白ヘビの群れがいたら、なんとも美しいではないか。

 歩いているのは、子供連れの若い夫婦や初老の男性、おば様たちの連れ立った一行。どんな活動でも、参加するおじさんはほとんどが単独で、おば様は連れ立ってくるそうだが、ここでもそういう様子。平日でまだ寒い季節だから、見事に閑散としていた。

 猿山では、いも、りんご、パンをこの順で撒いていた。最も好きなのがパンというのは以外。油分のあるものが好きだという。人間らしい。それと、ここ数年で、猿にはボスというものはいないというのが常識になっているとのことだった。ことに動物園のように餌に恵まれた環境では争う必要もなく、野生の環境でも餌が密集してある環境は少ないから、争う必要はないそうである。もちろん強弱はあるが、組み敷くようなものではないそうで、ボスだけが子供を残せるというハーレムもないそうだ。むしろ人が半端に餌付けをして、人社会のような集団を作り出すと、争いが生じ、ボスのように見える猿を作り出したということになる。猿山のボスは、人の作り出した人の鏡である。

 最近の自然への関心は高く、持続しているので、飼育員などになりたいという人はかなりいる。実際なれる人は少なく、人の移動も非常に少ないので、かなり運が必要になる。だが公立の動物園では高卒の人しか採用しない。あくまでも現業員であり、学歴は必要ないというのである。それも、このところの就職難で、高校生向けの職域に大卒が入ってきたことへの対抗でもあるのだが、逆差別になっているという園長のお言葉。私も切にそう思う。動物園で働きたいと、それ向けの勉強をした人が逆に門前払いなんておかしい。

 せっかくだからとカメラを持参したのだが、見事に電池が切れていた。はは。 Home&Photo


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