私季彩々
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| 2003年03月02日(日) |
「スペシャルピリオド」で日本の農を考える |
テレビ「宇宙船地球号」でキューバのことをやっていて、ちらちらと見入る。
「スペシャルピリオド」とは、ソ連崩壊に伴っておんぶに抱っこだったキューバ経済が一気に冷え込んだ期間のをさす。エネルギーはもちろん農薬や肥料まで依存していたキューバは、アメリカの経済制裁もあいまって深刻だった。 現在キューバが楽園の奇跡として見直されているようで、それは有機農業の復活だ。もともと化学肥料漬けで土力が落ちていただけに必然でもあったのだが、元々あったその素地が復活できるだけのタイムラグだったということもあるだろう。機械化が進みすぎていたり、経済が大きくなりすぎては難しいだろう。 有機農法が自然なのは当然として、その手間や規模の小ささを楽しみとして見直すことが重要だ。そして、それを許すだけの経済の小ささも現実的には必要だろう。ボーダレスの時代に先進国の農産物が価格競争に勝てないのは明らかだ。倍の値段に現実的な付加価値を評価するかは疑問に残る。着実に基礎は日本でも広がっているが、住み分けはもう少し大きくなる程度ではなかろうか。
私は農薬や化学肥料が必ずしも悪だとは思わないし、天然自然で可能なことに肉薄する科学は十分可能だと思う。今まではその方向性が違ったからで、急速に有機的な化学肥料が世に出てくると思う。 食への関心は思っているより大きい。余裕のある多くの高齢者は土に対する意識も強く、自家栽培のシェアも馬鹿には出来ない。場所によっては、有機栽培農家を脅かすという。彼らに原価という考えが無いからだが、経済が大きい日本ではそれが現実的のようにも思える。自らが納得する自然食というのは、現在では最高の贅沢であり娯楽である。それを享受しようとする方々は、現在にあって本当に幸せだと思ったりする。逃げ切った世代ともいえる。
日本は穏やかな「スペシャルピリオド」に入ったと思う。人口の減退は確実に経済規模を縮小させ、縮小する経済に借金はより重くのしかかる。今蓄えられている富は、実はかなり担保されていると覚悟したほうがよいと思う。様々な付加価値を模索しているが、それ自体が私達の成長を支えているのか、いろんな仕事を経験して疑問に思えることが多い。そんななか、例え僅かでもミニトマトを植えたり紫蘇を植えたりすることは、何かを育てることになっていると思う。
カストロ議長が来日している。いろいろ過激な面もあったようだが、今となっては好々爺然としている。音楽に太陽。あの国はかなり面白いのかも。太陽の変わりに雪の多いこの地で、その国の暮らし振りを参考にしたいなと思ったりした。
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