私季彩々
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今日は講義最終日。教科書の範囲は終わらせていたので1クラスは自習にした。とはいっても、みんなまじめに自習ということにもならないのは承知。
この一年は講義ばかりだったので、学生さんと普通に話す機会はほとんどなかったのだが、ざっくばらんに話すと結構面白い。一度学校を辞めた人、学校に嘘をついて夜中働いている人、履歴書に少し手を入れてる人、決まった仕事を辞めて再登校した人、様々である。一人一人と適度に話す機会を持つべきだったと反省するが、非常勤で授業中心となるとなかなか話す機会はない。こんな面白い子達と1年間接していたのにと、我ながら非力を残念に思う。
クラスで明らかに雰囲気の違う子がいる。成績は飛びぬけて優秀で、授業態度も良く、クラスの信任も厚い。彼女は看護学校を3年途中で辞めてこの学校に来た。正直言えば、この学校で学ぶ程度のことは全て履修済みだろう。少し話すと、看護実習の際に学ぶことや考えることを消化する時間的余裕がなく、実力不足と適正不足を認識してそこから抜け出せなくなったということだ。生真面目すぎる学生にはそういうことがままある。大学以下の資格や卒業は、適性などなくても取るだけなら取れるものだが、自らの適正を考えてしまうと難しい。世渡り的には取ってから悩むのが正解なのだが。 看護師の資格というのは確かに大きくて、仕事をするということにかけてはどこででもできる。ハードな仕事だが他にも守備範囲は広い。今の彼女ならもう一回頑張れるだろうと思う。日本のように資格習得後の追加教育・試験が要求されないならば、学校の単位も退学後に認めて際履修できるようにすればいいのになと思ってしまう。
人生なかなかすんなりとは行かない。振り返ってみれば、挫折は早いうちにしておくべきのようだ。大学までの間の挫折であれば、振り返れば遠回りでもなんでもない例がほとんどだとわかる。彼女のように若くして誠実に惑っている様を見ると、若さの力というものを素直に感じてしまう。きっと彼女も辛いだろうけれど、今の彼女なら絶対に大丈夫だということ、年上が偉そうにできるただ一点はそれがわかることだけだったりする。
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