私季彩々
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2003年01月26日(日) 空売り

 豚のタンが好物になった。安くておいしい。で、古くなりかけたので細かく切ってチャーハンに入れてみた。うむ、合わない。歯ごたえがありすぎ。

 NHK特集で、ヘッジファンドについてを見る。金融変動を利用して巧みに利ざやを稼ぐ彼らの、主として空売りについてだった。株ならば、安い時に勝って高いときに売る。それでも受けるのはわかるが、空売りは先物取引だ。下がることを見越して一定期間後の売値を契約する。見積もりより下がれば、その差額が利益になる。広い意味で見れば株価の安定に寄与するのだろうが、実体経済より大きく膨れすぎた金融界において、そのような意味合いはすでに失われて久しいのではないか。値上がりについては、価値の上昇を分配するという利点はある。しかし、市場が下がることが大きな利益に繋がるというのは納得いかない。資産が減少する以上、得をする人よりもはるかに大きく損をする人がいる。人工的に作られた変動相場の大波を綱渡りする彼らが、その波を深い海溝に向けてでも楽しめるとしたら、真のバブルの崩壊も近いのかもしれない。

 価値の体系というのは一元ではない。しかし株にも債権にも外債にも興味のない志井の普通の人間も大波に巻き込まれる。すでに分業と国境解放の恩恵にどっぷり浸かっている以上、その影響がどれほど自分の生活を支えているだろうか。それでもゆるぎない幸を私は持っていない。

 市場のシステムは遥かローマの時代にも十分にあった。江戸期の大阪は世界で最も発達した先物市場を形成していた。今のシステムはその頃と本質的には何も進歩はなく、ただ過激に肥大化した。リスクを避けようにも未知の市場はどこにもない。このシステムは人類を支えたシステムではあるけれど、これから先も大過なく導く真理足るのだろうか。もうそろそろ何か違った指標が現れてもいい頃なのではないかと思う。

 日本は世界ではじめてのデフレ経済工業立国とのことだ。アメリカはすでに生産力を打ち捨てて研究と金融と軍事の覇権国家となった。すでに習うべき相手はいない。新しいシステムを打ち出すチャンスはあったが、いかんせん国家が借金を作りすぎた。借金以外で道を模索できたら、国力は落ちても新しいなにかを生み出せたのではないかと残念でならない。 Home&Photo


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