私季彩々
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2002年12月21日(土) 椅子の上膝を抱えてストーブの薬缶静かに沸くを聴きおり

 少し疲れている。心根的に。

 古傷の膝が痛む。この半年地味に痛んでいる。歳とともに膝に来るのは仕方ないと覚悟しているとはいえ、歩くのが辛くなると私の場合人生を大きく損するなと、豊平川の河川敷を歩きながら思う。道は完璧なアイスバーンで、膝を張らないとすぐに滑ってしまいそう。

 帰ってすぐに食べれそうなものをと、余り物を集めて煮て、もちを入れて雑煮にしてしまう。少し早いがけっこうおいしい。山に持って行くにも良い、もちは優れた食品だ。
 そういえば、今年は山には行かなかった。雨竜沼に行ったのとキャンプ場に行った程度だ。富良野の鳥沼でテント暮らしをしていた人々も当然あそこにはいない。所持金2000円で仕事を探すかといっていた青年は果たして今どうしているのだろう。あの日のキャンプ場の光景は、違和感を抱えながら心に残っている。昨日仕事を辞めて来たと携帯電話で大声で話す大阪弁。キャンプファイヤーで照らされた顔が余りに人が良さそうだったギターを抱えた方。ただ好奇心と時間を持て余した無垢な若い旅行者とは違う空間が妙に懐かしい。私は決してそういう雰囲気に馴染む人間ではなく、行く度に馴染めないなと落胆するのだがどうしても惹かれる。いったい何なのだろうか。

 眠気が襲ってきてさっさと寝入る。布団に入れば私の思考は停止する。寝れなくても余計なことを考えて核心は考えない。目覚めると朝の4時。早起きは素敵。

 ストーブを焚いて薬缶を載せる。乗せた瞬間からコトコトと熱が伝わる音がする。

 そういえば、最近は白湯ばかり飲んでいる。コーヒーはほとんど飲まない。紅茶はティーパックが楽だからたまに飲む。本当は緑茶がよいのだが、急須を用意するのが面倒。で、白湯となるが、実はこれが一番好きなのだと思っている。日常的には。

 ポットなど使う風習はないので、薬缶が常に沸いているというのは素敵。海の音、風の音、雨の音。人それぞれに心地よい音はあるだろう。自然の音だけが素晴らしいとは思わないが、思い出すのは布団の中で聴いた雨の音とか、テントの中から聴いた海鳴りとか、音の記憶はとても多い。匂いの方が強いと聞いたが、私の場合は音。
 
 うるさい猫が静かになった。外はまだ暗い。今日こそは床屋にいかなきゃと思いつつ、行かなさそうな雰囲気。山小屋にでも生きたいなと思いつつ、わざわざそんなとこまで行かなくても十分そんな感じの部屋で。

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