私季彩々
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2002年09月18日(水) サンマ不漁

 滅多に買わないけれど、肉より魚派である。白身系の焼き魚には目がない。青魚も好き。シメサバは好物だ。

 サンマやイワシの刺身というのは数年前あたりから良く目にするようになった気がする。とってもおいしい。青魚にはEPAやDHAという体に良い油である不飽和脂肪酸が含まれているが、この油は劣化しやすいため、刺身で食べるにはとにかく新鮮さが命となる。流通経路が進化したということなのだろう。

 そのサンマが道東では不漁らしい。根室では40%というありさまらしい。三陸沖とかでは並に獲れているようで、価格の上昇はさほどでもないそうだから、北海道の漁民にとっては痛い話だ。

 温暖化がどれほどの影響を与えているのかはわからないが、あるとすればまず変化するのは海流だろう。大西洋北極海当たりで沈み込んだ重く冷たい水が、南極海を経て世界中のいろんな場所で深海の栄養豊かな水が湧き上がるらしいが、その場所が大きく変化するらしい。当然魚の移動も変化する。

 同時に、北海道はやはり魚を取りすぎたようだ。数百年に渡り畑の肥料になるほど無尽蔵に取れたニシンはすっかり消えた。道東のカニはほとんどが輸入もの。北方領土の線を境に、一気に魚影は濃くなる。戦前戦後から最近までの漁を題材にした小説を読むと、その落ち込みが良くわかる。
 韓国も事情は同じらしく、日本沿岸各地で定置網や刺し網を切るほどのすれすれの漁を行い、お次は国後に魚の加工会社を作って国境線の向こうでビジネスをしているようだ。さらに、「日本海」の名称を植民地支配の名残と言って「東海」に改めるように国際機関に訴えているようだが、沿岸国で寄って集って海を荒らして魚のいない海にしてしまっては仕方がない。
 蛇足だが、「日本がなかったら只の太平洋だから日本海でよいのでは?」と言った少女がいたが、確かにその通りに思えるがいかがでしょうか。

 人気の「プロジェクトX」では、北海道襟裳の植林の話がある。すっかり裸になった岬周囲の森を復活させて、土砂の流れ込んだ海を建て直したという話だ。結局そういう手段を講じるのが正しいのだろう。公共事業費を投じるべき標的はいくらでもある。豊かな時に使うべきお金を、さらに豊かになろうと底の見えないマネーゲームに費やして、人口の減退する時代を乗り切れるのだろうか。
 皮肉なことに、戦後占領された北方領土には豊かな海が残っている。日本人が海を荒らした何よりの証拠である。この点に関しては、占領されたことが幸いしていたといえなくもない。今島が帰ってきたとしたら、あっという間に魚を取り尽くしてしまうのではないだろうか。

 秋のサンマは何よりおいしい。沿岸で取れる魚は日本人の感性を育んだ欠かせない要素だ。根室が駄目なら三陸沖だって駄目になるだろう。もし直せる原因があるならば、一歩一歩直していきましょうということで。 Home&Photo


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