私季彩々
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半期に一度の講師会議に出席。例年とは打って変わって、非常勤講師の懇親会なるものがあった。1時間ほどちょっとお話してみましょうや、という趣旨だ。 日頃顔を合わせることのない面々が集まると、多少なりとも言いたいことがあるらしい。生徒にいかに接するか、実はみんな模索しているようだ。 専門学校というのは就職に全てが優先される。しかしながらこの不況でそんなに楽ではない。けれど、私の行っている学校は就職率もかなり高く、こじんまりとしていながら評判はかなり良い。集まってくる生徒さんも、成績こそ上というわけには行かないが、基本的にまじめで地味な子が集まる傾向があるようだ。 そうはいいつつ、授業は授業で、半のはいまいち芳しくないというのが普通の意見。 種種の意見が出る中、例えばフリーター問題のように、働くことの価値観のギャップに、定年した先生たちは戸惑う。フリーターなど人生を浪費しているとしか考えられない。 確かに得な選択肢ではない。甘いといえば甘い。しかし、若い世代にフリーター的労働を求めている社会的需要があるのも確かで、生徒さんたちはそのことを良く知っている。しかも彼らは、学歴も特別な資格もなしに、資格でがんじがらめになった世界に裸で飛び込むことも知っている。医療業界とはそういうものだ。
この学校は熱心ないい先生ばかりで、根っからの教育者の集団だ。ただ、学生はすでに対価を求めねばならない時期に差し掛かっている。教員免許も薬剤師免許も無い彼らは、越えられない壁に悩みつつ、別のやりがいを探さなくてはならない。
多くの先生が発言する中、私も発言したのだが、全く言葉がまとまらなかった。多分声も小さかっただろう。言葉を伝えるというのは本当に難しいことだ。まして、まとまらない話なら尚更。
私は人格がないので、経験のないことを教師として始動することなど出来やしない。多くの先生もそのような経験など無い安定路線を行く先生だ。だけれど、やっぱり包容力がある。
社会に送り出すというのは実は大変な仕事だ。そして、結局は何も出来ない。そんな中に何を伝えられるか。生徒さんに教わらないといけない。
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