私季彩々
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2002年05月25日(土) そらにはきんぎょがおよいでる

月が消えて数年後
烏色した出目金が
空を泳ぐようになったのです

翳の縁取るはらびれの
ゆらりゆらりの一振りを
それから一刻と呼んだのです

はらしかみえない空なのに
僕らは妙に夜目が効く
金魚が泳ぐ空なのに
僕らは何も変わらない

湿った薪を焚きつけて
煙に乗った紙風船
ぱくつく口に吸われたのです

出目は初めてひっくり返り
赤と黄色の目の玉が
東と西にこぼれたのです

そして日が出て月が出て
僕らは何も無かったと
腕時計を覗き込み
僕らは何も変わらない

空には金魚が泳いでる
空には金魚が泳いでる


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