私季彩々
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| 2002年05月18日(土) |
そぼ濡れる窓辺の苗の雫からまぁるい地平の都会を眺む |
早々と寝てしまったので、日の出前に起きてしまいました。湿度120%の空が、だんだんと潤んだグレーを取り戻していきます。人とは本来光とともに生きるものなんだなぁ、と認識。
雨不足の北海道ですから、もっとどさっと降って欲しいところですが、傘のない私が自転車で走っても濡れた気にならない程度のお湿り。一瞬の陽光で、畑の土は埃のように舞ってしまいそうです。 ベランダのプランターは、結構あっという間に乾いてしまいます。日照時間はそんなに長くないのに。瀕死のメロンに加えて、スイカも葉がパサパサに乾いて戻りません。水のあげすぎはいけないと思い込んでいましたが、そういうことでもないようです。むつかしや。
小雨降りそぼる夜に、規則的な雫がポタリポタリと落ちつづけます。音が響けばあまりに規則的すぎていらいらしそうですが、窓越しの様子はちょっとしたリズムになって、殺風景な闇夜にアクセントを加えます。 ベランダのトマトやイチゴの苗が雫を受けて、2〜3分置きにお辞儀を繰り返します。成長するにつれて、しっかりとして図太くなるでしょうから、頭をたれる回数も減っていくことでしょう。それでもいいから枯れないでね。
昨年雨龍湿原に行ったとき、花はほとんどなかったのですが、その中で咲きかけのショウジョウバカマが、湿気を集めて見事な雫を溜めておりました。落ちかけの雫を接写しようとかがんで覗き込むと、魚眼レンズになった雫は湿原をまぁるい地平に変えて映しこんでおりました。
札幌の中心部が見通しの利かないながらも広がるこの光景に、苗達は結構似合います。これを癒しと世は言うのでしょうか。そんな彼らが湛える落ちかけの大きな雫にも、街はまぁるく映ることでしょう。 地平はどこでもまぁるい。そういうことなのでしょうね。
霧雨の集いし軒の三滴を溜めておじぎを返す若葉よ
そぼ濡れる窓辺の苗の雫からまぁるい地平の都会を眺む
干からびた苗に降り立つ雫等よ染みて救えよ吾の不甲斐なさ
今日の写真《雫を湛えるショウジョウバカマ》
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