私季彩々
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| 2002年05月12日(日) |
背に余る竿を抱えて歩みたる湖水は今も変わらずに在り |
北海道には一般的な竹はありません。親指の太さ程度の「根曲がり竹」とよばれるものを指すのですが、これは笹の仲間とのこと。笹と竹の厳密な違いは知らないけれど。
だから北海道では、太い竹もたけのこも一般的ではないのです。流しそうめんに塩ビ管を使ってしまう哀しい経験もあったなぁ。
で、北海道的な「竹」ですが、これはこれで使い道は多い。割らなくても細いので、いろんな用途に使われます。 その中でも印象的だったのは、うなぎ釣りに使った時。竹に釣り糸をつけて、近所の牛糞堆積所から掘ってきた太いミミズを針につけ、夕方湖のほとりに隠すように仕掛けていくのです。 私のふるさとの湖は、といってもほとんど沼ですが、湿地帯も結構多くて、水辺は立てば水がしみてくるような感じだった。竹も刺さりやすく、ポイントに沈めながら湖をまわっていった。車でいけるのは湖の片面だけだったけれど。
対岸からユーカリが聴こえてきたりした。「ピーリカーピーリーカー」なんての。少し淀んだ水の匂いが懐かしい。
当時は身近な環境などほとんど興味もなかったけれど、今思うと原点かなとも思います。 でも、正直住みたいとは思いません。田舎志向な私なのだから適当なのではと思うのですが、そういう気にはならないのです。どことなく過去のしがらみから逃れたいと思う私には、思い出が多すぎるのかもしれませぬ。
広がり感のあるところに住みたいな、という感覚と、人が訪れる森のそば、というのが理想です。
故郷は田舎ですが農業的ではないかなと思います。住宅が立ち並ぶような感じの田舎町。特徴がないといえばないのですが、暮らしやすいこともまた確かで、結構多くの人が別荘を持ったりキャンプに訪れたりしています。
多少矛盾した感情をもちつつも、故郷の湖の写真を偶然見て、そこを好きだという方がいたので思いを馳せました。両親は健康を考えて、たまに歩きに出かけるそうです。 私が良く行く札幌近郊の森などよりも、はるかに豊かで身近な自然が残っています。うん、いいところです。
きっとどこに住んでも素敵なのでしょう。けれど、私は故郷を遠くで思うことにします。 最近になって、結構好きになりました。竹を持って湖のほとりを歩く私が目に浮かびます。そんな当時の小さな私や友人が歩いた様子を重ねながら。でも、今の私は重ねられない。それでも、好きです。そういうこともありますよね。
で、当時の釣果の方は、さっぱりでした。あはは。
背に余る竿を抱えて歩みたる湖水は今も変わらずに在り
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