私季彩々
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2002年03月09日(土) たびのあいさつ

 NHKスペシャルで、アメリカのキャンピングカー(向こうではRVというらしい)で旅をする人々の事をやっていた。リタイアした後で住居を車に変えて旅歩く人々が居るのは聞いていたが、100万人以上にのぼるそうだ。加えてインターネットの普及で、職場に通う必要のない職能のある人々が、このようなライフスタイルを選ぶという事も多くなっているらしい。

 浮草暮らしという訳でもない。彼らは夫婦であったり家族であったりの絆をより深めるために旅に出る。長年住んだ家での暮らしは友達も少なくて孤独だったという人が、旅に出て多くの友人を短期間で作ったということもあるそうだ。
 家という安定はどういうものなのだろうか。あの家の誰々さん。仕事は何で、家族はどんなで、収入はどれくらいで、着てる服は何で・・・。そういったものをどことなく垣間見ながら生活をしているのかもしれない。旅に出てそういうものを取り払った時に自然とでる笑顔は、人を安心させるに十分だろう。同じ所に住んでいつも孤独だという人は旅に出るといいのかもしれない。

 私が山をすきなのは、そこで出会う人と屈託なく話すことができるからだ。おじさんでもおばさんでも、マナーの悪い人も良い人も、話すとみんなうれしそうに答えてくれる。今では遠近感を麻痺させるような光景よりも、「おはようございます」の一言の方がうれしいかもと思える。

 日常で難しいものは挨拶かなとも思う。小学校からこりもせず挨拶が大事と人はいいつづけて、それでも出来ない大人が多いと嘆く。でもそれは嘆くものではなくて、出来なかった彼らにその隙を見せれなかったのでは、と思いたい。甘いのではなく、それも優しさだと思うのだ。
 山で出会った人で、言葉を交わせなかった人はほとんどいない。旅先でもそんなに多くはない。人は雑事や過去のしがらみが無ければ素直になれるものだ。

 キャンピングカーとは言わなくても、見知らぬ近所の喫茶店に出かけるのもいいかもしれない。どこか引っかかる昔話などしなくてもすむ自分が居たら、結構自分が好きになれるでしょう。 Home&Photo


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