私季彩々
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2002年02月26日(火) 君を見あげて

 ドラマを見ることはほとんどなくなったが、単発ドラマや1クールないドラマなんかはわりと見る。番組表でチェックする方ではないので、偶然当たればなのだけれど。
 ドラマで雰囲気を感じるのは、やっぱり山田太一氏の作品かなと思う。最近でも年に何回か見るから、随分長く仕事をされてるなと思う。
 NHKの火曜日11時からのドラマ帯は、若者向けのドラマをやっている。まともに見たことはなかったのだけれど、今回は見ている。背のものすごい高い女の子と低い男の恋愛かとおもう。「君を見上げて」という題名だ。

 コンプレックスというのは誰にでもあることだろうけれど、一般的な価値観というのは厳然とある。世の平均値から大きく離れた様子を、人は感嘆や嘲笑で迎えがちだ。大多数の価値観をよりどころにしているという安心感で、人は無関心に感情を表す。それに傷ついて、慣れて、慣れた振りをして、乗り越えたり挫折する。

 背の高いことをコンプレックスに生きてきた女性が、気にもとめてないような振りをして生きている。しっかりしてるといわれつつ、一人になると心の闇が現れる。
 街を歩いていて交わされる会話。人は思うほど自分の事を気にしてない、そう思いつつも厳然と振り返って笑う人々。
 そんな緊張の中で出会った恋愛の中で徐々に弱さや闇を相手にさらけ出していく過程。相手が理解者であるときと、一般の人である時とが錯綜する。それを乗り越えて理解していく過程。
 弱さを抱えた人が生きていく上でどうしても必要な過程。

 私は小さい頃から痩せていて、今だにそのコンプレックスを引いている。世は太っている人に焦点を当てがちだけれど、やせすぎで悩んでいる人はかなり多いと思う。
 体の特長というものは指摘されがちだけど、うまくかわせれば和みにもなる。私はそれをさせないところがあって、はなしのねたにもさせない雰囲気を作っているようだ。だからいまだに克服できる過程を踏んでいない。

 魅力は平均値の中からは決して生まれない。プラスもマイナスも山も谷も、ひっくり返せばどっちもどっち。谷にいるときにそれをひっくり返す事ができるかどうかは、やはり「出会い」と「素直さ」かな、と思ったりします。いくつになっても。


 背景のようにみんなが同じ顔 街は私を蝕んでいて

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