私季彩々
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今日提出のはずのテストを明日にしてもらってようやく作り終えた。
私は某専門学校で”食品化学”なるものを教えている。教えているといってもそんな立派なものではない。何せそんなものを教える予備知識はほんの少ししかない。全然専門でもないし実地経験もない。面白くないといって辞めた食品衛生の経験を一応買われたからだが、単に人がいなかったからだ。 言うなれば家庭科の延長で、たいして興味もない。医薬の生徒にとっても食品はあまり面白味もないようで、お互いこれでうまく行くはずもない。 けれど実際に教える側に立ってみると、なかなか興味深い事が多いのに驚く。テレビをみても、食品や健康に関わる事は花盛りで、かなり突っ込んだ事もいっていたりする。大抵は中高齢者向けなのだが、この年齢層の方々の知識というのは半端ではないと思ってしまう。 知識欲というものは人それぞれだろうけれど、大局的に見るといまの学生世代はかなり低いように思われる。学校という環境しか知らないで過ごすと飽き飽きしてしまうだろう。何より彼らには自分で選んで勉強しにきたという気概が少ない。 興味や感心というものを大事にするのはもちろん大切で、それを喚起するのが先生の役目なのだが、自分で関心を持ちえた人というのはその意欲が段違いだ。それは授業の中から探すというよりも、やはり実生活の中から探すべきなのではないだろうかと切に思える。 こんな私でも教壇に立つ立場になって、ようやく面白さがわかった。いっそのこと彼らに好きな事を壇上で語らせてみたいと思いつつ、2時間で問題作製終了。
アルバイトとはいえ教師役というのは面白い。これほど教えられる事が多い仕事というのは他に無いかも。毎日となればそうもいかないのだろうけれど、週一くらいなら緊張感も持続する。 大人になったら、先生役の一つもやってみるべきだ。みんな昔は生徒だったんだから両方やってみないとね。誰にでも教えられる事はあるし、教えれば教わるし勉強もする。大人こそ勉強すべきなのだ。 そういう機会を広く作ることも大事かと。中高だって一日一時間くらい外部講師に授業を頼めばいいのだ。お金だってずっと安くすむし、何よりやりがいが有る。何をしたいかはその片鱗に触れなければわからない。教師だけが大人じゃつまらんのだよ。
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