私季彩々
DiaryINDEXpastwill


2002年01月05日(土) お互いに 

 第一印象というものは対人関係においてどれほどの重さがあるものなのでしょう。
 出会いはとんでもない最悪だったのが大恋愛に発展、なんてのもあれば、印象なんてからっきしないわ、なんてのもあるでしょう。得てして大抵の場合は本人の感じ方一つで、相手にしてみればたいして思う事もなくて、一瞬の物思いとして通り過ぎるもの。

 いつからか対人関係に自信を失いがちになった私は、小さい頃は率先してその辺を請け負った人間だった。ただそれは、周りが全くやらないので仕方なく引き受けるという全く持って受動的な理由で、だんだんとみんなそれぞれの方向で積極性を発揮していくにつれて私の出番はなくなった。
 そうなってくると、今までは何かのためという事で出来たことが自分のためにやらないといけなくなる。私にはこれが結構辛かったりする。

 私の友人で、これがたたって何も出来ない奴がいる。何をしていいかわからなくたって、とりあえず働いて、とりあえずテレビ見て、とりあえず遊びに行って、とりあえず・・・を繰り返しながらもそこそこのところで納得行くものを見つけたりするのだろう。自分のやりたい事をはっきり見据えて一直線なんて人が世の中そういるものではないし、そんなことを言ったら、それを支える伴侶なんて者は存在し得なくなる。けれど、彼はその”とりあえず・・・”が全く出来ない。月数万円の稼ぎを学生時代からのアルバイトで得て、それでのらりくらりと過ごしてしまう。
 働くとなれば面接があるし、その時には例え嘘であってもそれなりの積極性が問われる。彼はその嘘がつけない。彼にとって自信のなさは他人の目を通して自分を激しく責め立てる、その事がわかりきっていると一歩も前にでられない。

 彼と似たような奴と話をして驚いた。てっきりカメラマンとかライターをしたいな、と思っているのかと聞いてみると、やれ給料だとか将来性だとか安定性だとかそんなことしか口にしなかった。夢ゆえの不安定なら耐えれもしようが、そんなことを口にしてしまうのはやっぱり悲しい。

 私は彼等を責めた。正論を振りかざして。彼は一切言葉を紡がなかった。けれど彼等の痛みも良くわかった。私も彼等と大差がない。
 そんな彼が年末に、1年がいかに辛いものだったかを告白した。きっと彼は変わるだろう。人の目にさらされるという最も辛く普通の試練を彼は一度も通過していないけれど、何とか頑張ってもらいたい。何のためかわからなくても、そこから何かが始まるのもまた確かだと思う。

 私も何をして良いかわからないでいる。かっこつけていろいろ言っているけれど、ほとんどの人にはばればれだろう。それもわかっているから会う人みんな怖い。けれどたまらなく惹かれるのも確か。

 ネットでも、電話でも、実生活でも。とりあえず冷たい人達も確かにいるけれど、確かに多いけれど、それは一時のこと。せめてその痛みがわかるなら鏡を引っ張り出して相手に向けて逃げる事はしないようにしたい。

 がんばれ。がんばろう。お互いに。 Home&Photo


とんと |MAILHomePageBBS

My追加