私季彩々
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| 2001年09月19日(水) |
枯ることを忘れて咲きし竜胆よ 雪に眠らん吾とともにあれ |
リンドウの花がだいぶ枯れてしまった。彼らは日が出ている間開き夜には閉じてしまう。だからあんまり花を見ずに終わってしまった。多年草というからもうしばらく楽しめると思っていたが、さすが値引きしていただけあってもう盛りは過ぎたのだろう。冬を越すという話だけれど来年も楽しめるのだろうか?
今年は3つ山に登った。今までの山紀行と違って風景や花を愛でるというものになった。そのなかでも可憐さと美しさでは”リンドウ”が一番だった。カメラ写りも申し分ない。3種類ほど見たがあの深い藍色は何者にも変えがたい色だった。彼らは山によって微妙に色合いが違った。どの山でも頂上近くにあって長く咲いていた。 黒岳に雪が降ったそうだ。先日歩いた赤岳途中にもリンドウはたくさんあった。紅葉に添う藍色は山に踏み込んで愛でる価値がある。 そんな彼らは枯れることを知らずに雪の下に眠るのだろうか。風強く凍てつく峰は粗い雪氷に一旦つつまれる。敷き詰める氷の花模様に閉じ込められた藍の花は少女の眠り顔のように美しすぎるのではないだろうか。
ハイマツ覆う高山の一角は朱色に染まるナナマカマド。連なる針葉樹の緑に埋もれた山肌はやがて染まる広葉樹に一時主役を譲るだろう。そんななか春とも秋とも区別できない花々は長き冬に染まる。次に会えるのは8ヶ月も先の話だ。
桜前線を心待ちにする私達は紅葉前線を真っ先に送り出す。ナキウサギの声も聞き収めです。
枯ることを忘れて咲きし竜胆よ 雪に眠らん吾とともにあれ
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