私季彩々
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雨の中歩いた。50円で買った傘が大活躍だけどけっこう濡れてしまった。
私の通勤の道すがらにはちょと通りにくい交差点がある。創生川通りを南に下って曲がった先にあるところだ。左折信号あり、直進信号あり、直進右折信号あり、左折信号なしという本当にわけわからん交差点で横断歩道はないのだがここを渡るとだいぶ早い。 まずは車の隙間を突いて中央分離帯まで行く。向かいの通りはまだまだ車が切れない。後ろも再び走り出す。となると間に挟まれる。これがけっこう怖い。 分離帯といってもほんの少しなのだけど何故か50cmほどの円柱形の台がある。ここに避難という事になる。 直進車と右折車のライトがまっすぐに向かってくる中、この台の上で向かい合う。イメージとしては交通整理の雰囲気だがなんの権力もない私はとてつもなく無防備だ。 ライトの向こうはシルエットに沈み何も見えない。中には確かに人が居るけれど何の感情もみえない。鉄の塊はすぐ目の前まで突っ込んで右へとまわっていく。無感動の塊が私のほんのすぐそこで右へ、直進へと別れていく。ここは国道。最も交通量の多い道だ。 ライトの海の中かろうじて浮かんだ島に浮かんでいるようなものだ。彼らの前ではなす術はない。来ないとはわかっていても顔はこわばる。狭い台の上に立ち上がると豊平川にかかる大きな橋の上には私へと向かってくるライトが鈴なりに走ってくる。絶え間ない圧迫感と心もとない足元は波打ち際の砂のように足元から崩れてて彼らのほうに引き戻される感覚が呼び起こされる。
そんななかゆっくりと彼らは止まる。ただの赤い光に従って。そんなに素直な群れだったのだろうかと一瞬唖然としていると待機中の車が私に向かって、そして左へと曲がっていく。私は止まった車と曲がっていく車の間をそそくさと渡っていく。
ただそれだけの交差点。あぁ、どうしても説明できないこの複雑さ。ここを通る度、ちょこっとよぎる胸のざわめきのひとかけらでした。まる。
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