私季彩々
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| 2001年09月06日(木) |
本は宝。映画は夢。音楽は友。 |
感動というものはけっこういいかげんなものだったりする。例えばある本は10歳で読んでわけがわからなくて20歳で熱く感動し、30間近になってなんだこりゃ、となったりする。ある映画は一回目は理解できなくて3回目でようやく筋がわかって5回目で納得と感動がやってきたりする。一介聴いて感動したCDが2回目では妙に冷めてそのままお蔵入りになったりする。
感動が最初から死ぬまで持続するとしたら、それは生涯の一冊だったり一枚だったりするのだろう。 例えば”ドラえもん”。一生テレビで見つづけると誓った少年時代の思いは今となってはのび太のわがままに腹を立てたりする。ネームバリューに押されて無理して感動した晩年の黒沢明には世間の評判を聞いてようやく無理が溶けたりする。悲しい時に買った”自分発見”の本を改めて開くまでもなく表紙を見ただけで耳を赤くしてしまう。宮沢賢治はその深さを知りたいと思いつつ、いつも途中で挫折してしまう。 まぁいろいろとあるものだが今後の期待を込めるものも含めて本棚にあるものはこれからもとっておきたいものばかり。冒険をしていないというのもあるけれどまぁいい買い方をしているほうだ。漫画もさすがに青春ロマンス物は売ってしまったが残っているのは恥かしさも込みでやっぱりとっておきたい。
こんな事を考えたのは”風の谷のナウシカ”のコミック版を読み返したからだ。正直映画は内容が濃すぎて不完全燃焼という気がしててコミック版こそ本道と思っていた。まぁよくある”原作びいき”である。けれど休載に休載を重ねたこのシリーズは途中のほうから訳がわからなくなってついていけなくなってしまった。 で、久々に読むと・・・・、深い。全然ハッピーエンドというわけではないし終わり方も本当に良かったかどうかわからない。わかった気がするのは”生きる”ということは計画どおり行かないしすべきものではないということか。 とにかくこの年になってようやく理解が深まった。ただそれだけのことだけどそれはとってもうれしいこと。
今わからなくたって、今感動がなくたってとりあえずフンフンと心の隅に残しておけばいい。時は満ちるってこと。本は宝。映画は夢。音楽は友。そんなところでしょうか。
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