私季彩々
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夜は厚い雲をまとっていた。夜はなかなか明けなかったが、ようやく白んでくる頃には小雨交じりとなった。ようやく車から出て露天に向かうと先客が一人。地元のおじさんがいた。水着を着ていた。 私はそんなこともお構いなしで全裸で風呂へ。透明な湯に浅くて拾いお風呂。湯船からすぐに滝のように湯が流れ落ちていくいいロケーションだ。小雨は目の前の乳白色のゆらぎからしみでてくるようで、この空気を湯に溶かせばあの映像そのままに再現できそうな、盲目のファンのおろかさを一人追及してみたりした。 湯は源泉53度とかなり集め。水を引き入れてぬるくして入る。地元の方と話をすると毎日きていらっしゃるとのことだ。 半身浴でしばらく待機。初めはさだまさしを頭に浮かべていたのだがそんなものもどうでも良くなった。ただ足を伸ばしてゆったりする。頭を軽く寝かして天空を見上げる。手はだらしなく力を抜くと自然と斜めに開く。目は明けているのか閉じているのかわからない。空近い山の中腹に湧く秘湯に抱かれて私服のときを過ごした。 つすいて地元の夫婦が2組。みんなここで朝入浴するそうだ。観光地化されながらももともとは地元の方々のふれあい場。きちんと捨てられたごみを拾ってから服を脱ぎだした。みんな水着着用。 雲上の秘湯も人々の営みで永らえる。そんな楽園の静寂は朝の一時だけのようだ。みなさん、いくなら夜と朝の間です。きっとコロボックルが案内してくれる事でしょう。
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