私季彩々
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| 2001年08月26日(日) |
呼び水はレモンティー |
ちょこっとお勉強にと会社に出かけて4時間。夜はすっかりふけてしまった。誰もいない会社というのは浮気するようなテレビもなければやさしく包み込んでくれる布団もない。気分が乗れば時間はあっという間に過ぎてしまう。
たびたび飲んでいたレモンティーのカップには甘ったるさを表して底にのり状に固まった残りがあった。さて帰ろうかと思いつつカップに白湯を入れてのみ干す。塊が溶けてほのかに甘さが口に広がった。 もう一杯白湯を入れて開け放った窓からさっと湯を捨てた。もちろん下に人はいない。しばらくしてからアスファルトに水が当たる音がした。時間差を感じるちょっとした違和感が不思議だった。
で、外に出ると雨。今さっきまで降っていなかったはずなのに。湿り始めたアスファルトからむせ返った空気が上へと舞っている。不意にやってきたタクシーのライトが照らすとしっかりとした雨のラインが浮かび上がった。
さっき放った湯が呼び水となったのだろうか?
だとしたらなかなかたいしたものではないか。一杯の湯から大地を湿らせる雨が生まれるなんて。 ちょこっと魔術的な想像をしてみると近所のホテル街もいかにも怪しい。魔女の何人かがその辺で気だるげに杖を振るっているかもしれない。
などと馬鹿なことをいったところで雨は雨。自らが読んだ雨の中を自転車に乗って帰る羽目となった。ほほほ。 嘆いてはみたけれど豊平川を離れる頃には随分小ぶりになった。所詮私の魔術はこんなものってことでしょね。
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