私季彩々
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帰省をするたびにつらいことがある。
私の故郷はまぁ田舎だ。人口は2万人と北海道としてはまぁ多いほうかもしれないがそれでも田舎には違いない。今すんでいる札幌とは比べ物にはならない。 自然が豊か、というのは街中ではそうも感じられないけれど少し歩けば森が広がっている。自然休養林の小川に行けば水草が漂っている。一緒に散歩した親からは”こんなところもあったのねぇ”との声が漏れる。定年間際の父と母は夕刻に二人で散歩をするのが日課となっている。家から30分の往復の間にちょっとした湖畔につける。近所だってそんなに車が走るわけではない。歩くには悪くない街だ。 犬でも飼ったらと思うのだが動物好きなのに飼おうとはしない。しかしながら私が以前札幌で隠れて飼っていた猫を実家に預けたところそのままいついてしまった。その猫を散歩に連れて行って満足している。 近所のどんぐりの木の周りは芝を張って広場になっていた。私が小さい頃秘密基地を作っていた藪も盛土もすっかりなく3メートルくらいの小高い山があるだけだ。そこに嫌がる猫を抱いて登った。家もまばらなその周囲には犬達を連れた子供や女性が散歩をしている。我がデブ猫はその犬達を高台から恐る恐る眺めながら身を伏せて早くかえりたいと主張している。昔登ったミズナラがかわらずに元気だ。富良野や道東のような北海道的な広がりはないけれど適度な街ともいえるだろう。平凡ではあるけれど段々その良さもわかってきた。庭はいくつもの鉢が飾られてガーデニングと小さな畑が堅実でつつましい暮らしを飾っている。
そんななか予定を切り上げて早く札幌へ戻る事になった。私が小さい頃からわずらっている喘息の発作が出たからだ。横になると息苦しさが際立つので眠れない夜を過ごす事になる。呼吸がとても苦しい。この症状は帰省すると7割くらいの確率で現れる。札幌ではほとんどないから実家にアレルギーの原因があるかもしれない。病院では動物がアレルギー元だというので飼っていたインコをやめてそれ以来動物を飼ってこなかった。田舎だから環境だってこれ以上どうこう出来る訳ではない。そんなに重い症状ではないとはいえ札幌でなんともないことがどうして実家に帰ると起きるのか理解に苦しむ。
迎える実家に帰ると症状が再発する。両親にとっては辛い事だと思う。私もとても辛い。でも仕方がない。
どうしようもないことってある。どっちにもやさしい気持ちが憂いになってしまうことも。私はこの病と付き合っていかないといけない。そこそこうまくやっているとは思うけれど、このことだけは、とてもつらい。
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