私季彩々
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2001年08月16日(木) 赤い光は溶けゆく灯り

 お盆も過ぎれば急速に涼しくなるはずの北海道だけど暑い。道草を食った夏が汗をかきつつ”おまたせ!”とやってきたようでどことなく秋に入っていた風景と空気が合っていない。からっとした暑さはなく蒸していて日も夏のそれよりは傾いて赤みを帯びているように思える。恨めしく思っているのはすでに終わった大通り公園のビアガーデンだけでもあるまい。
 この時間になると眺めれた月も厚い雲に覆われて見えない。すでに地平の下で寝てもいるだろう。ビル屋上にあるクレーンの赤色等が綺麗に点滅し都会の赤焼けた空にアクセントをつけている。

 先日富良野へ行った時に見上げた空は見事だった。中心地から数キロ離れただけで天の川を渡る白鳥も見事に浮き上がった。数万規模の街でもまだまだ空は美しい。
 ふと部屋の電気を消してみた。モニターから漏れる光は狭い部屋を蒼く浮かび上がらせた。空は赤味を増して少し陰鬱だ。

 降るような星の下では道はかなり見分けられる。目というものは自然光をしっかりと捕らえる事ができるのでしょうか。今見る外の光景は減光した赤色光で捉えたように心もとない。そのなかにたくさんの人の寝息が潜んでいる。
 都市の光。都市の闇。蒼く照らされたこの部屋も赤の雲間に溶けているのだろう。弱い光はあっという間に間延びして赤の波長へと帰ってしまうからでしょうか。そう考えると力強いのは星の光なのかも。星が消えたと嘆く空は実はほんの少しだけ。弱々しく拡散する光が赤から無色へと変わる直前に雲に映る。寄り集まった無垢で無知な人の姿。

 けっこうこの灯りもすきかも。
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