私季彩々
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| 2001年07月16日(月) |
歓楽街から出港すると・・・ |
積丹の海から帰ってきたのは朝の4時だった。釣り上げたイカを袋に詰めなおし自転車に乗り換えて家路についたのだがおなかが減ってきた。弁当というのもわびしいと思いどこかで食べたいなと思ったけれど時間が時間。でもすすきのならばどこかあるだろうとちょっとだけ遠回りした。 曇り空の朝はいまいち暁の雰囲気も乏しい。中島公園からすすきのに向けて北上すると雰囲気が変わってくる。若いあどけない女の子が連れ立って歩いている。明るいパステル系のキャミソールに化粧をした子ばかり。いかにも頑張ってるねという感じの男の子がまとわりついている。すすきのの歓楽街の夜明けとは思えないほど幼い雰囲気の中、黒ずくめの男2人が歩いていたりする。朝5時まであいているラーメン屋の前にはたむろする連中がいてなんとなく素通りしてしまう。そんなことを繰り返してメイン通りへ出ると吉野家がある。この辺で手をうとうと思ったらまだキックボードに乗っている兄ちゃんがこれまた気だるげながらも座り込んで眼を泳がせている。これまた素通りと相成った。 朝の道路工事も仕上げにかかり分離帯あたりで最後のバーナーを当てている。蛍光棒も明るくなってきた街中で鈍いゆらめきがなんともたよりない。私もやったことがありからよくわかる。一日中振っていた棒がやけに重く感じられる時間帯だ。化粧の濃い目の女性がタクシーから降りた。ふせめがちな肩にかけているバックが妙に重そうだ。弁当屋のシャッターの前に掲げてある垂れ幕を覗きながら家路へと急ぐ。 結局コンビニでカレーを買った。深夜のススキのならどこかで店にも入れただろうがそうはならなかった。自転車の籠に摘んだイカの入った発泡スチロールが歩道に乗り上げるたびに開き押さえつけていたからかもしれない。 動き出す街の向うに眠りにつく歓楽街。そこはやり場のないエネルギーが昇華する場所というよりも地を這う行き場のない若さが排水溝に吸い込まれているように思えた。 街は海のそれよりもむしろ深くそこの見えない波だった。
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