私季彩々
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森を歩いていて靴紐がほどけた。
ずいぶんと歩きにくいものだ。立ちどまって結びなおす。しばらくたってまたほどける。初めはおおらかに結びなおしていたものの段々と腹が立ってくる。ほっておいてもぶらぶらするのが気になって、ふんづけたらこけるなぁ、かっこ悪いなぁ、とまた結びなおす。そんなことを何度も繰り返して帰ってきたのだがその後数日たってもまだ続いている。
この靴は道凍る季節に買ったもの。もう初夏の風が吹いているからスニーカーに替えたいのだが気に入ったのがないのと貧乏がたたってまだ足は冬だ。けれどその間結びなおした記憶がない。半年近くの間絶妙な加減だったということだ。履くときも脱ぐときも意識しなかった。そんな関係はなかなか望めるものではない。
紐には靴穴のあとが黒く残っていた。そこに合わせて結び直すのだがまたほどけてしまう。一度失った関係はなかなか戻らない。といいつつその間隔もだんだんと長くなって戻りつつあるような。腐れ縁ってそういうものかもしれない。 けれどさすがにそろそろ買い換えなくちゃいけない。ファッションは足元からなどというのはごもっともだけどそんなセンスのない連中は履き潰してしまっている。一度慣れた靴は違和感を残さぬままその役目を終えている。
私の靴は季節を越えて酷使されつづけた。ちょっとした反乱なのか、もう夏なのだからと痺れを切らしているのか。
少し真剣に靴屋を覗いてみよう。この靴は随分くたびれているけれど私的にはまだOK。冬まで寝ていてもらいましょう。
ま、靴や服を買うのが苦手な私だからもう少し付き合ってもらわないといけないだろうけれど、ちゃんと保存しますから反乱は自粛願いますです。
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