私季彩々
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| 2001年04月20日(金) |
北海道の自然は豊かか? |
道東の白糠町で熊に襲われてなくなった方がいた。山菜取りの最中だそうだ。同行の方が助けに入ろうとしたがすでに遅かったそうだ。けっこうベテランの方だったらしい。ご冥福をお祈りします。 そして襲った熊は結局殺されてしまう。誰も幸せになれない。悲しいことだ。
大雪にも支笏湖にも知床にも熊はいる。遠目の熊ならなんども見たことがある。つかず離れずが一番だろうから熊さんには気づいてもらう努力をしなきゃならない。熊のいる地方で山に入るということは、熊に身を預けるという事だろう。 私は基本的に熊のいる山に入って襲われたのならしかたないと思っている。生活の中に自然があった時代には熊との付き合いも、”まぁ、あのおやじだらぁ”、とうまくやっていけた。それなりの対応もできた。 しかし今はそうではない。里山の魅力は薄れ、初心者がいきなり奥に入っていたりする。檜山地方などでは畑と熊の領域が近すぎて大問題になっている。
北海道は世界でもまれに見る急激に開発の進んだ地域だ。過去100年でこれほど人手が入った地域は珍しい。何より人の歴史が短い。ウタリの方々の伝統はあまりにも急激に失われつつある。切り取られた自然が荒々しくその断面をあらわにしていることを忘れがちだ。本州に見られるような里山や鎮守の森は少ないのに安易に踏み込んでしまう。
知床岬に誘われたことがある。立ち入り禁止かと思ったけれど誰でも行けるそうだ。でも私は行かなかった。聖域が有ってもいいと思う。それに熊はやっぱり怖い。臆病者だ。それでいいと思う。 誰でもどこでもすぐいけるというのは誤りだ。空間的にいけても経験的にいけるとは限らない。身近な自然や歴史を楽しめずに荒々しい自然を楽しめる訳は無い。
大雪の高原温泉まで道路が伸びている。お鉢平を抜け天人峡に通ずる道路の計画はまだ凍結のままらしい。あの地に道路ができるなどと誰が想像できるだろう? 本当にぞっとしてしまうことだ。
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