設計者と施工者・・・視点の違い - 2007年03月15日(木) この2者は同じ業界の中に居ながらも相反するところに存在している。どうしても物事の視点が全く異なるので仕方がないと言えば仕方がないのだが、モノを考える側とつくる側の大きな違いがここにあると思っている。今は設計監理のみの仕事をしているが、サラリーマン時代は設計施工の会社に在籍していた。当時は最初から予算内で収まる設計と無理のない範囲の中でのディテールで考えていた。それは設計と施工という相反する仕事を同じ社内でやっているのと一人が両方をやっていたから必然的にそうなってしまうのである。 だってそうだよね・・・。予算があってそれよりも明らかにオーバーする図面なんて描かないし、ディテールだって態々難しくなんて考えたりしない。結局はそれはクライアントの為のものではなく自分達が楽になる方法を選択しているに他ならない。しかし、設計と施工を分けることによって設計者は予算以上の図面内容で如何にしてコストダウンを計り、より良いものがつくることが出来るかを考えるのである。設計料にしても設計施工の会社だって無料を謳っていてもその分の人件費が含まれているのであり、絶対にタダということはありえないのである。 まあ、設計なんていうに値しないものしかつくれないところは別の次元だけど、普通はそういう仕組みになっているのである。そして、建築もそうだし、店舗もそうだけど、通常は設計者がいてクライアントと打合せをして図面を描き、それに基づいて施工業者を決定して工事を行う。しかし、その流れが逆になるとどうなるか・・・? 施工業者側が前面に立ちプロジェクトを進めていくと設計よりも施工側の主張に重きが置かれることになる。つまり施工し易いように話しを持って行き、自らの負担を軽減しようという行動に走ることになる。設計者はより良いものをつくろうとし、施工者は如何に問題なく難しくない方法で施工し、更にきちんと利益を確保する方向に走る。 依頼者側にとってどちらが得策か・・・?それは一目瞭然であり、それを間違えると同じお金を投資しても出来上がるものはその価値以上になるものとそれ以下になるものとの大きな違いが生じることになる。だから設計の打合せと施工レベルの打合せというのは別の次元と言えるので分けて行うのがベストなのである。 設計レベルでクライアントが希望するものをとことん突き詰めて考え抜いたものを最終的に如何にしてコストダウンを計るかというのが次のステップ。最初から施工ありきではいいものは絶対につくれない。 しかしながら好き好んで自らが大変になることを進んで選択する人って殆どいないし、俺なんか態々面倒臭くて大変なことをしているのは廻りから見たら変わりもんと映るかもしれない。でも、それはモノづくり、モノを考える仕事だからであり、クライアントの代弁者として図面を描き、店をつくっているからである。本当は施工者側もそういう姿勢で仕事が出来ればもっともっといいものがつくれると思っている。 これまでの経験上で施工者が船頭としてプロジェクトをまとめようとして上手くいった例がないし、当たり障りのない普通のものしかつくれなくなってしまうのである。 Pocchy Land Information←Click <店舗造作譲渡のお知らせ> BLOG Pocchy's Collection←Click -
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