長野の夜 - 2005年10月13日(木) 昨日は長野のお店の現説であった。8時近くに終わり駅まで向ったのだが、ちょっと小腹が空いてきたので駅近くのとあるお店へ入ることにした。ここはサラリーマン時代に担当した店で前々回の出張の際も立ち寄りいろいろと激怒してしまい、もう二度と来るまい・・・と心に誓ったのであるが結局また来てしまったのである。 ここの支店が業態を変えたのをたまたま知り、長野に着いて直にちょっと様子を見に行ったのだが、あまりの変わり様とコンセプトの不可解さを確かめたくて本店の方へ寄ることとなった。支店は私の少し前に独立した元同僚が手掛けたもので、彼のデザインが殆ど崩されてしまった如何にもチープな雰囲気な空間と様変わりした驚きから、多分リニューアルは地元の業者が手掛けたのであろうと・・・。しかも、サブタイトルのダサさと変なロゴも絶対に彼の仕事ではないと思ったのである。それを提案し、こういうデザインにしたコンサルタントって一体何者?一度会ってみたいね。 ビールと肴2品をオーダーし寛いでいるとやがて店長がやって来たので気になっている点を確認してみた。すると案の定、地元のコンサルタントに依頼しリニューアルしたみたいであったが、スタッフ達は反対したらしい。しかし、悲しいかな所詮はサラリーマン・・・上の指示には逆らえないのである。前回の日記にも綴ったが体制が変わり、本店のコンセプトも崩れてきていたところにこの支店のリニューアル。確かに支店のコンセプトは長野ではちょっと厳しいかなというダイニング系のスタイルで、狙っているターゲットとは異なる若造が屯する店となってしまっては仕方がないのかもしれない。 メインメニューは懐石風のコース仕立てとなっていたが、とてもその単価のものを食べようとは思わない雰囲気のチープな空間。今度は大人をターゲットとしたみたいだが、これくらいの価格設定だったら長野にはそれなりの店は結構存在しているし、そことの奪い合いとなるとどうなのかなとも思える。でも、次回の出張の際は実際に食べてみようかな・・・。 本店での蕎麦屋酒に話しは戻る。 「鳥焼き」と「烏賊のなんとか焼きの梅肉和え?」(よく憶えていない・・・当然メニューには<なんとか>とか<?>という記載はない)なるものをオーダーしたのだが、これじゃダメだよ!というレベルのものでちょっとがっかりしてしまった。オペレーションの不備もかなり目に付いたし、厨房の仕事(料理)も他のテーブルを見る限り頂けない物が多い。次に「松茸の土瓶蒸し」を頼んだが、価格から見て全く期待はしていなかったが、まさにその通りであった・・・。だって土瓶蒸しが550円じゃねぇ・・・茶碗蒸しだってもっとすると思うし・・・。 全体的に価格設定はかなり抑えているが、これじゃ使える食材にも限界があるというより、チェーン店の安居酒屋よりも劣ってしまうレベルである。鴨なんかもそうだし、普段手掛けているお店の約半分だから当然食材もその半分の仕入れ価格のものしか使えない。ここまで落としちゃうとちょっと厳しいものがあるよね。ビールから純米酒の「ぬる燗」に移り、もう少し飲もうかと頼んだ店長オススメの地元の酒はなんと4合瓶で出て来た・・・。最初に言ってよ!!!でも、もうラストオーダーの時間だし、一人じゃ飲み切れないから店長にも手伝ってもらうことにした。 客層的(圧倒的にオヤジが多い)にお客様から勧められることが結構あり、スタッフは断るが仕方なしに?代わりに店長が自ら飲んでいるらしい。彼女はまだ若いが酒は強そうである・・・というより半端じゃないくらいに強い。この酒に合う肴が欲しいと言うとメニューにはないものがあるらしいということでそれをオーダー。出て来たのは「氷頭の粕漬け」で、結局これが一番旨かったね。蕎麦で〆てから前回の出張の際におかしなフレンチに行ったという話しをしたら、もっと美味しくてまともなところがあると言う。なんだよ!長野にもちゃんとしたフレンチってあるんかい? 〆の蕎麦まで食ったけどアラカルトを頼めばいいやと思い、店長と一緒に行くことにしたのだが残念ながら既に店仕舞いであった。それでは折角だから何処かへ行こうということになり、とりあえず先にホテルへチェックインし、以前長野に在住していた際によく行っていたお店(何度か日記に出て来たBarではない)がスタイルを変えて移転したという案内が来ていたのでそこに行くことにしたが、場所がよく分からず散々歩き回った挙句に漸く見つかり、酔いも少し醒めたところで店長と二人でまた酒盛りとなったのである。この時点で既にかなりの量を飲んでいるが、歩いてホントに醒めたのかどうか、以外とすんなり飲めるものである。生ビールに始まり日本酒(確か最初はぬる燗だったかな?)へと移ったが、最後に飲んだオススメ冷酒は結構旨かったな。でも、名前は当然ながら記憶にはない・・・。 暫くしてそこの店主も加わり、3時近くまで飲んでしまった・・・。店を出てから店長と何処かの公園で話し込んだという記憶はあるが、その後憶えているのはホテルのフロントでルームナンバー忘れてスッタモンダしたことで、次の記憶はフロントからの電話で起され「チェックアウト時間が既に過ぎておりますが如何致しますか?・・・(この時既に11時)」とのことだった。如何するってチェックアウトするしかないじゃん!今日も泊まる訳にはいかないし、それより起こしてくれるのならせめてチェックアウト時間(10時)の一時間位前にして欲しいね。シャワー浴びたり、身支度だってあるしさ。でも、その時間にも多分電話くれたんだろうね・・・。フロントのオネエサンゴメンなさい。 まあ、たまにはこれくらいいいよね。当然、今日は打合せ予定は入れていないし、図面描きするつもりだったから支障はないので羽目を外したのであるが、最近ちょっとストレスも溜まっていたしね。 「長野の夜・・・」から「長野の昼・・・」に目覚めて横浜へと戻ったのである。 -
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