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寂しかった・・・風の便り - 2004年07月16日(金)

とある企業の凋落振りを風の便りで聞いた・・・

以前は支店が全国に20近くもあったと記憶しているが、聞くところによると今では本社を含めて3ヶ所のみとなったらしい。それ以外の生産関連の事業部も縮小をしているらしく、業績不振を口実にした体の良いリストラが続行中とのこと。10年ほど前はまさかこの会社がこのような状況になるということなど思いもよらなかったけど、今となって考えてみればさもありなんと言えるかもしれない。

以前のその会社は何から何まで一人で出来て一人前という風潮があり、現にそれで一人前になり他へ巣立っていった人材が山ほどいる。その人達が集まったら凄い会社が出来るかもしれない。しかし、それがシステム化された分業性が主流となり何のためにそこに入ったか分からなくなってしまい、目的意識のない単なるサラリーマン的技術者の集まりと化してしまった。分業性の全てが悪いとは思わないが、結果的に考えればそれが今の凋落振りを如実に表しているのではと思っている。その会社の魅力ってある意味そういうところにあったと思っているから・・・

その結果としてかどうか、若い人材が殆ど育っていないという現実を突きつけられることとなり、特に将来的な視点で捉えた場合に不可欠な部署に於ける人材不足は企業にとっては大きな落とし穴となる。経験者はそれなりに経験だけは積んでいるけど冒険はしないから仕事のレベルが落ちたとも言える。正直言って何の魅力も感じないものしか造っていないし、本当に魂を入れ込んで造ったものがいくつあるのか?また、そういう担当者がいるのか?企業に魅力がなければ仕事にも力が入らないだろう。しかし、将来的なことやしっかりとした目的意識を持って仕事をすればそうはならないはずで、見方を変えれば現在の凋落振りは双方に原因があるのではとも思える。

今から考えればかつてはとんでもない残業時間・・・。定時に帰るなんて年に数回あるかないかの中で文句を言いながらも楽しく仕事をしていたと記憶している。そして、その時の苦しみや悩み、体験が今となっては大きな財産となっているのだから。ホント文句を言いながらもみんなぶっ倒れるくらいに仕事をしていたんだよな。

経営者は孤独であり我がままでもある。だからそれに対しては何も言うことはない。しかし、かつて12年間もお世話になり、現在の自分があるのはその会社で多くのことを学ばせてもらった賜物と思っているから今の凋落振りが残念でならない・・・。というか歯がゆくて仕方がない。折角築き上げてきた財産である人材と社会的信用を失いつつある今、何をこれからしていこうとしているのか?何も見えなくなってしまったのではと・・・思うことさえある。

でも、これは決して批判ではなく叱咤激励である。まだまだ再興の余地は残されていると思うし、そこから巣立った者としては決して帰ることはない場所であるが、いつまでも師匠として、心の拠り所として存続していて欲しいのである。



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