Pocchy Land Work's & Shop Concept - 2004年05月11日(火) ポッチーランドとして手掛けているお店には多くの拘りが含められている。デザイン然り、オペレーション然り、メニュー然り・・・。蕎麦店ではあるけれども極普通の何処にでもあるようなお店は一軒たりともない。だからお店のスタイルに嫌悪感を抱いている人もいる筈だけど合わない人は合わないで良いと思っているから気にはしない。ましてや変なランキング付けなんかも大きなお世話である。どういう基準で何を評価してのランキングかわからないし、ヤラセ的なサイトもあるようで、まあ人気投票みたいなものなのかな?ああいうのは。 まあ、前置きが長くなってしまったけど、ここでも何度か書いたがよくいる蕎麦通の薀蓄、能書きいっぱいの人はターゲットとはせずに一般の人に「蕎麦屋の愉しみ」を体験してもらいたいという思いが込められている。そういう人は老舗や有名店に行って貰えば良いと思うし、そういうお店で思う存分に知識をひけらかせばいいのでは?だからデザイン的にも如何にも蕎麦屋ではなくちょっとだけ興味をそそる蕎麦屋らしからぬスパイスを入れ込んだ雰囲気を作り出している。 手掛けたお店にはいろいろな人が来ているが、薀蓄傾ける客というのは本当に少ないのはありがたいと思う。初めて蕎麦屋で酒を飲んだという人がいたり、蕎麦屋の粋さを体験しファンになったりとか様々である中、蕎麦屋の底辺を広げながらも客層としては絞り込んでいる部分もある。一見入り難いエントランスや全体的に高そうな設えによって客層のレベルをある程度維持出来る。しかし、価格帯としてはかなり抑え目に設定しているから安心感があり、ある程度の満足感を持って頂ければ次へと繋がる。だから結構リピート率は高い店が多いし、全体的なクオリティも維持出来ることになる。 まあ先日の大塚事件?のようなことも何処のお店でも起こり得ることだけども、明らかに不手際があったことは即改善を求めるが、日々の業務の流れの中で起こったイレギュラー的なものはある程度は仕方がないと思う。客単価数万円の懐石店だって完璧はない訳で、そういうお店に比べたらどうしても見劣ることはやむを得ないが、同レベルの業態の中で比べたら店による違いはあるけど、そこそこのレベルで仕事をしているのではないかと思う。 品評会形式の食事ではなく、時間と空間を楽しみながら会話や食事をすることによって心の洗浄をして貰えたらな・・・という思いである。だって重箱の隅を突付くような食べ方しても美味しくなんか感じないだろうしね。そういう評論家的な人が極力少ない店づくりがポッチーランドのポリシーでもある。評論するのは自由だし、やるのは勝手だからそれに対して文句は言わないが、マナーを守って静かに食事をしながら評論を楽しんでいる方も多いけど、そうじゃない一部のマナー違反的な層だけは極力寄り付いて欲しくはないな。 蕎麦はこうでなければならないという持論みたいなものがあって、それに合わない店はマイナス評価じゃ頑張っているお店に対して失礼だよね。飲食店というものは料理だけでなく雰囲気や空気、接客やおもてなし等をトータル的に見て感じて楽しみ、その結果としてどう満足できるかということになると思っている。そうじゃないと思う人だって沢山いるかもしれないけど、ポッチーランドが手掛けるお店はそういう人達には合わないんじゃないかな? これからもこのスタンスは変える心算もないし、そういうものを求めて来てくださるクライアントの方と普通の人が普通に食事を楽しんで貰えるような店づくりをしていきたいね。 -
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