蕎麦屋って言えるのかな? - 2001年12月03日(月) 新宿での打ち合わせに向かう途中で入ったお店でのこと。 新宿東口の近くに最近オープンしたお店であるが、著名なデザイナーが設計したというので興味を持っていた。昼過ぎに入ったが80席強の店に客が数人しかいなく閑散とした感じで、厨房の前のカウンター席に誘導されせいろと炊き込みご飯をオーダーし店の中を隈なく見渡した。 流石売れっ子のデザイナーだけあっていい店には違いないが、スタッフのオペレーションとは噛み合ってなく何処となく違和感を覚えた・・・。デザインコンセプトを理解していないのか、デザイナーがそこまで突っ込んでつくっていないのか判らないが、典型的なギャップを感じる店である。 カウンターの横に手打ち場があり、そこでスタッフが蕎麦を打っていたが見せるならもう少し上手い人がやらなきゃ・・・でも、その人しかいないのかな?出てきた蕎麦を見て納得した。手打ちというより手で打ちました・・・かな。しかも、長くて5cm位で水切れが悪く、汁も薄い・・・。荒挽き粉を使ってそれなりには見せているが旨くはなかった。 蕎麦が出てくる前に伝票を持ってきたり(何で管理するんだろう?)、炊き込みご飯は小どんぶりに山盛りで品がない。全てがチグハグしているという感じだが、最後に決定的なものを見てしまった。トイレに行こうとしたら厨房の裏口が見えて、 釜前が厨房の隅に申し訳なさそうに設置されていたが、釜を見ると非常にコンパクトな3番釜であり、これで茹でてもなあ・・・という感じだ。 その後である・・・凄い光景を見たのは。釜前の人間が蕎麦を力強くこね回している。これじゃあ例え上手い人が打った蕎麦でも5cm程に切れてしまうよ・・・。メニューも見たが蕎麦屋ではなく、最近流行の居酒屋が蕎麦も出してますよ〜って言っている感じの店である。結局蕎麦のことは良く判らず、「取り敢えず蕎麦」という代物でしかなく、それでいて蕎麦屋の看板を掲げている。 蕎麦屋本来の酒と肴と蕎麦というスタイルではなく、どこからどうみても居酒屋である。蕎麦ブームに便乗しこういう店をつくったと思うが、そう遠くない将来に淘汰されるであろう業態だ。この業態はあまりにも増え過ぎて飽和状態に近くなってきているが、その将来性を判らず甘い考え方で参入してくる企業が後を絶たない。 そういう企業は金儲け優先だからさっと参入してさっと退散。だからこういう仕事は請けないようにしている。ポッチーランドの店づくりの考え方とはあまりにも違い過ぎるコンセプトである。 -
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