ぼそっ・・と独り言
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2002年02月27日(水) 大奥大蔵大臣

オートローンの申込書を回収にきたローン会社の営業マンがこぼしていた。

給料自体はさほど(統計によると1割の人しか)下がっていないのに、このデフレ。
「大体、奥さんがいけません」

「今は、やめておいて」
と、新しく何かを買うためにローンを組むことも少なくなっているようだ。

彼の言ってる事はよくわかる。

これがしたいと思っても、家庭内大蔵大臣が支出を押さえてしまっては、回るものも回らない。
「金は天下の回りもの」は、よく言ったもの。

あれもダメ、これもダメと規制ばかりが先行すれば、何かに向けて発奮する勢いが削がれてしまう。
確かに、会社自体が行く末不安定な状態では、出るを押さえて、入るを固く保守に回りたがるのは人のサガだと思う。
みんなが使うのを渋るから、今の世の中全部そう。
だからデフレに拍車がかかる。

でも、男って言うものは、○ン○ン小さくなってしまっては何も出来ない。
何を生きがいに、仕事ができるというのだろうか?
ある程度、何かの代償を払わないと頑張ろうという気が湧かない。
ふわふわと風船にして持ち上げてもらわないと、まともな仕事も出来ないのだ。

ギシギシになってしまうと、息抜きと安らぎを求めて外に女を作ったりする。
そう言う意味でも内に遊ぶものがあると言う事は、なんだかんだ言っても安心していられるものではないか。

二号さんがバイクなら、奥さんは、時々それを蹴飛ばしておけば済む話だ。
 (⌒▽⌒;)

会社勤めしているころは、会社のごたごたを家庭内に持ち込まないため、バイクでお決まりコースを一周して、すっきりさせてから帰っていた。
緩衝材としての役割は大きかった。

人は、自分で想像するような未来を手元に引き寄せる。
みんながみんなで、暗い未来を想像すれば、いずれはそれが現実になる。

半分食べてしまったパンを、「後、半分残っている」と思うか、「後、半分しかない」と思うかで、頭の中のホルモンの状態が変わってくる。

今のデフレスパイラルは、大多数で暗い未来を引き寄せているようなものだ。
夢を持って希望を捨てなければ、必ずそう言う未来がくると言うのに。



「かく言う、うちの奥さんもそうなんですよね〜。」
と、溜め息をつきながら彼は帰っていった。


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