ぼそっ・・と独り言
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2002年02月26日(火) 普通のショベル3

普通の人が、普通のショベルを買うと、通常それの倍の金額がかかると思ったほうがいいかもしれない。
そう言う話をよく聞く。

3年前、エボからショベルに乗り換える人がいて、うちにあったショベルと見比べて、乗り換え費用が安い某所でバイクを買われる事になった。
その時、「買ったら、持って来るのでみてもらえますか?」と言われたのを、お断りしてしまった。
これは、あとにも先にも彼だけなのだが・・・

意地悪で言ったのではない。
うちは、どこで買われたバイクでも、ちゃんとみさせていただいている。
修理とカスタム専門だから、「よそで買ったんだけど、修理はお宅で頼むから」の、持ち込みはよくある話なのだ。

彼が、「そのバイクが好き」で買ったのなら、何の問題もなかった。
「金額が安かった」という理由で選んだ彼は、それ以上の出費を望んでいなかった。

うちのバイクは、値引きする用意もあった。
まあ、それでも10万円の出費がうわにかかる。
だけど、金額が問題なら、なおさら完璧にフルリビルトして出しているこっちを何故選ばない?と思っていた。
   (普通のショベルはかなりボロだ。)
それで、これから出るだろうバイクのトラブルで、「あそこが悪い、ここもダメ」 と言って不具合を出すと、結果、むこうの販売店の悪口になってしまう。
金額かさむと、何か言いがかりをつけて、修理代金吊り上げているようにも聞こえるだろう。
安く買ったつもりが、因縁つけたように思われても、非常に嫌な気分になるのは目に見えている。
こっちも、「なんでこれを買わなかったん?」の一言も言いたくなるに違いない。

普通は販売店が、売り物に対しては責任をとる必要がある。
だから、「買うところで (ちゃんと乗れるように) 見てもらうのが普通よ」と言った。

選ぶのは彼だし、強引に言ってまで売るつもりはない。
「そうまで言ったら、彼にも解かるよ」と、周りには言ったけれど・・・・彼は安いショベルを選んで、二度と来なかった。

去年、別のお客さんから、彼はあとから2軒店を替えて、200万かけてバイクを直したが、未だに調子が良くないと聞いた。
その人を介して、ここに持って来たいんだけど・・の話も出た。
だけど、家族構成やその状態も良く知っていて、これ以上の負担を強いられない事もわかっている。
こうなる事は、彼が買う前から目に見えていた話だった。

技術的に信用してもらっているなら、最後まで信用して欲しい。
安物買いの銭失いは、死語ではない。


まさくん |MAILHomePage