9:30頃 倉吉着。いとこが迎えに来た。葬式は11時開始なのであまり時間がない。ドコに行くのかと思ったら葬式も家でやるそうだ。ふーん。
速攻着替えて挨拶など。親族の雰囲気は割と明るい。皆同じ様に考えているのだろう。
しかし長い長い…1時間はお経読んでたろうか。殆どの人が耐えられなくなり足を崩している中、後継ぎの自覚なのかどうかは知らんがなんとなく「ここで頑張らんでいつ頑張る」とずっと正座を保っていた。しかし人間無茶するもんではない。足割れたかと思った。
棺を閉める時、爺さんに触ってみた。やはり冷たかった。
この辺りでは、棺を運び出す時に、ワラジを履いて家の前をぐるぐる回ってから霊柩車に入れるという風習がある。棺の後には葬式に使った何かの飾りとか、親族と友人がそれぞれ何か持って続く。一人がシンバルみたいのをジャンジャン鳴らすのだが、鳴らし方が中途半端なのも風習なんだろうか。
数分は回っていただろうか、後ろを持っていた弟といとこが疲れて棺の向きが変わってきている。超ヤバイ。まあ棺桶落とすわけにはいかんのでさすがに必死で耐えていたが。前担当の俺と最年長いとこより若くて一回り大きいくせに、、、
マイクロバスで火葬場に移動。みんな口数が少なくなっていた。
火葬炉に入れる時、うちの妹が一番激しく泣いていた。
最近は四十九日の法要もある程度済ませられるらしい。一旦戻ってまたお経。火葬場に戻って骨を拾って寺に移動。んでまたお経。納骨を済ませた頃には日が暮れかけていた。
親父は初めての事に困惑しながらも、丸二日寝ずに見事に全てをこなした。
公民館で親戚や近所の人とメシ食って、俺を含め数人は裏山の国民宿舎へ移動。全員泊まれない事はないけど布団足りないし。
温泉は普通の風呂っちゃ風呂だが微妙な暗さがなかなかいい。
酒飲んでたはずなのに、戻ってきたらみんな寝ていた。窓際で、月明かりでしばらくボーっと一人で飲む。
昔よく早朝に、爺さんの運転する軽トラの荷台に乗って、街灯に集まるカブト虫を取りに行った事なんかを思い出していた。