「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
DiaryINDEXpastwill


2005年07月30日(土) いいやつら

暑い
あつい、というか あづい〜。

あづいのでサッカーの練習に行ったモックンが心配だ。
ドリンクを3本持って追加にでかける。

モックンはどうも、水分の取り方が普段から少ない。
私も飲まないたちで350mlの缶ジュースが1本一度に飲み切れないひとだ。
だからスポーツやってるときは無理してでも飲まないと
こうあづいと倒れる。

ちょうど休憩中だったので
ドリンクある?と聞くと、
減りの早い子はもう、1リットル飲みきってなにもない。
持ってきたペットボトルからどぼどぼ追加してやる。

「あのさ、おばちゃん、」
言いづらそうに一人が言う。
続けてみんなが口々に
「ショウちゃんがさ、」
「あ、そうそう、」
「ショウちゃんがいなくなったん!」
「コーチと言い合いして、」
「泣いてたよな。」
「走って逃げてさ。」
「うん、かえってけーへん。」

・・どーにかしてくれと、私に言ってるアルかあなたたちは。

あづい。

いなくなったショウちゃんを探しに出かけた。
カバンも自転車もある。
家に帰ってればいいけど。この炎天下何も飲まずに逃亡生活はきつかろう。

倉庫の裏や校舎の陰を探してみる。
お。
いた。

「ショウちゃん。」
声をかけると脅えた顔である。
ああ、怖かったんだなぁ。どうしていいのかわからなくて。
「ショウちゃん、いたの。よかった。みんな心配してるよ。」
戻るにしてもなんにしてもまずは話を聞かないと。
と、・・・・・逃げた。

むー。
よっぽど しでかしちまった!と思ってるのねー。


校舎の反対側に逃げていくのを確認して待ち伏せしてみる。
かかった。
「お茶飲む?」
ぶんぶん、とあとずさりしてまた逃げた。

こりゃダメだ。

あづい。

逃がそう。もう。

ショウちゃんのリュックにドリンクをつめると
コーチに「ショウちゃん、帰していいですか?」
「おんの?」
「校舎の陰からずっとみんな見てる。」
「いいよ。」

ショウちゃんとの追いかけっこを繰り返すが距離が縮まらない。
あきらめて自転車にリュックを背負わせグランドに戻る。

「ショウちゃんは?」
「おった?」
とみんなが聞くので
「おったよー、陰に隠れてみんなのこと見てるよー。」


練習が終わって、コーチがみんな帰ってから
5年生は残っていて
「ショォオちゃーん!」
「終わったよー、練習終わったよぉ〜」
「帰ろぉよぉ〜〜〜〜」
「コーチ帰ったよぉ〜」
「出てこいショウ!」
「帰るで〜〜〜」
「先に帰るからなあぁ〜〜!」
と叫んだ。

最後に校舎の裏に様子を見に行ったリュウちゃんが
「おった!!ショウ!!」
ヨネが「逃げた!」
モックンが
「おると、出てきにくいかもしれへん。帰ろう。
ショウちゃぁぁああん!先、帰るでーーーーーーー!」


いいやつらだなぁ。まったく。



翌日、心配しながらグランドに行ってみたら
ショウちゃんがいた。んもー心配させやがってもー!

「おばちゃん、ボールなかった。」

・・あ。カバンにつめるの忘れてた。
試合が始まるまでみんなで探しました。








DiaryINDEXpastwill
きゃおる |MAILHomePage「にこにこばかりもしてられない」

My追加