「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2004年05月15日(土) 10歳

モックンの誕生日。10歳の誕生日。
10歳だ。

10歳のお誕生日にはなにか一生使えるものをあげたいと思った母は、
前からモックンにおもちゃでもゲームでもない
「男の子ならちゃんと使えてほしいもの」をプレゼントしようと決めていた。

うまい具合にうちの近所に他県にまで名の知れたカスタムナイフの店がある。
自転車でついーと走ってスイスアーミーナイフを買ってきた。

息子の10歳の誕生日のプレゼントにしたい、というと、
ご主人が大きすぎず小さすぎないベーシックなものを選んでくれた。
「これはね、一生保障ですからね。パーツも替えられるし、研ぐこともできますからね。
はじめはね、これくらいの型からはじめるといいです。」

これくらいの型からはじめるといい。
わかってるなぁ。
さすが刃物屋。
刃物は使わないと使えない。
使いこなせて初めて自分がステップアップのできるツールだから。

初手はこれで行けと、刃物屋のご主人の選んでくれたアーミーナイフをありがたくいただく。

「ひもをつけておいてやるといい。」
と言われたので携帯を首から下げるひもも添えて
箱にいれてリボンをかけた。

アーミーナイフとそれを首から下げるひも。

これで充分なプレゼント、なんだけど、
昨日べそかいてた息子の姿も気になるなる。

ということで箱の中に新しいチョロバイも一個追加。



箱を開けたモックンは
「わぁ。」とまずチョロバイを吟味し、しゃーーーと走らせてテーブルに置いた。
妹たちがまわりではしゃぐ中、アーミーナイフを取り出す。
ソファーに座り込んで一つ一つていねいにパーツを出してはまた折りたたみ、
フンフン、とうなづいている。
最後にぱちんとはさみをしまうとリングにヒモを通して首から下げた。

にっと笑って顔を上げると、
「いいな。これ。」と言って首から下げたまま遊びに行ってしまった。


10歳の子どもにナイフを与えることを不安に思う大人もいるだろうが、
私は、自分の息子をツールとしてナイフを持たせることができる少年に育てた自信がある。

10歳のアーミーナイフは息子にも、母にも、ごほうびなのだ。





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