「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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お隣さんから電話が入った。 「さっき、モックン達がうちのカーポートのとこでなにかやってたみたいで、 カーポートの屋根割れてるんだけど、子供に怪我なかった?」
!!!!!
けけけけけ怪我じゃなくって!カーポートーーー!
お隣さん宅に慌てて見に行く。 カーポートのアクリルの屋根にビシッと十字にヒビが入っている。
「なにしたんやっ!」 すくみ上がる、モックンとレー。 「フリスビーが乗っかって・・・。これでつついたら取れるって・・・。」 「うん。ボクが持ってきた棒で、モックンがつついて・・・。」 「で、どんどんてつついて、そしたら・・・・・割れた・・。」
フリスビーもうまい具合に取れたのでそのまま遊びつづけて、 そ知らぬ顔でうちに上がってきてゲームボーイしとったちゅうわけだ。こいつら。
どう怒ってよいものやら。 しばし、沈黙。 この沈黙は怖い。 モックン、もう涙目である。
「あのな。二つ、言わなあかんことあるね。 ひとつは、自分達で手におえなさそうなときは、大人を呼ぶこと。 二つめは、割れたときにすぐ、あやまらなアカンてこと。
そんなつもりじゃなくても、割れたのに、そのままにして知らん顔してたらアカン。 逃げて帰ってきたら、アカン。 そこの家のおばちゃんでも、おかあちゃんでも、大人の人にちゃんと言うて、あやまらなアカン。」
「だって・・怒られると思って・・・。」
「うん。悪いことしたって、わかったんやろ。 そのときにちゃんとあやまらなアカンねん。 それってな、『責任』ていうねん。 責任てむつかしい言葉やけどな、 自分のしたことを、自分でちゃんと面倒みられるかどうかってことやねん。 大人でもな、よう謝まらへん人、たくさんおる。 知らんと悪いことしはる人もいてはる。 悪いことやってわかってるのに悪いことする人もたくさんおる。 でもな。 自分が悪いことして、そのせいで傷ついた人にはちゃんと謝るっていうのはな、 大人も、子供も基本やとおもうねん。 怒られるかもしれへんし、仕返しされるかもしれへん。 怖いよ。謝ってすまへんことだってあるよ。 でも怖いからって、逃げたらアカン。 怖くても、頑張って、そこでちゃんとあやまらなアカン。 それが、『責任』をとることの一番初めやと思うねん。わかる? 誰にあやまらなあかんか、わかる?」
わかるとポツリと言って、モックンは立ち上がった。
よし。謝りに行こう。
ちょうどお隣の奥さんが帰ってきたので玄関先で親子揃って謝る。 レー親子も同じように謝る。
気のいいお隣さんは、 「怪我がなくってよかったわぁ、いいのよーあとの修理はうちがするからー。」 と言ってくれたが、そうもいかない。 モックンとレーは、したことをちゃんとおばさんに謝ったところで、「子供の責任」はここまでとした。
逃げるな。は、むつかしい。 でも、おかあちゃん、覚えてほしいんだ。 何かあったときに、逃げないでできる限りのことをするってことを。
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