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2008年07月16日(水)
今日は遅出のためにメジャーリーグのオールスターを途中までテレビ観戦。 夢の舞台に当然のように出場しているイチローはやっぱりスゴイね。 ヒットもスゴイけど、あのレーザービームはイチローならではの持ち味。 昨年のランニングホームランのような派手さはなかったが、 今年も楽しませてくれた。
そんなイチローだが、レギュラーシーズンでは苦悩が続いている。 勝てないと負のニュースが突出するのが勝負の世界。 シアトルマリナーズが今年も勝てない…。 フロントがクビになり、監督もクビになった。 そして次のターゲットはチームの看板選手に移ってしまう。
「ヒットを打てばいい。と思っているスーパースターがいるからさ…」 ある主力選手も陰口を叩くように今、イチローの立場が芳しくない。 グランド外での勝負にも勝つ必要があるので 「言わせておけ」というわけにはいかない。 「チームリーダーとしてキャプテンシーを発揮してほしい」というのが チームメイトとファン、そしてフロントの考えかもしれない。 あのWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で見せたような チームをグイグイと引っ張るキャプテンシーは、シアトルでは全くないようだ。 ゲーム中にイチローから笑顔が消え、ゲームの後も誰とも会話しないで ロッカールームを後にすることが多いという。
プロ中のプロとして当たり前のことをイチローはやっているだけで、 そのプレーでキャプテンシーを見せているのかもしれない。 まぁ、アメリカの野球で、しかも世界最高峰のリーグである メジャーリーグで「日本の野球のような」チームの和を マリナーズサイドが求めていることが、何だかおかしいようにも思えるけど。
しかし、このままだとシアトルの不調の矛先がイチローに回ってくる雰囲気。 アメリカで日本の野球界にありがちな悩みをもつことになるかもしれない。
ヒットを打てばいい… それで何が悪いんだ!
シアトルなんて見限ってニューヨークにでも移籍すればいいのになぁ。
一方、今年も球宴はお預けとなった松坂大輔だが、前半戦で二桁勝利達成。 昨シーズンもオールスター前に10勝をマークしているし、 松阪自身がノルマと課している前半戦で二桁勝利は今年も果たされた。 しかも今シーズンは、まだ1敗しかしていないので10勝1敗の好成績。
イチローの3割が当たり前のように思えてしまうのと同じように 松坂の年間15勝というのも「当然」と思えてしまうことが「超一流」の証である。 オールスターにも出てほしかったが、来シーズンの楽しみにとっておくのもいいかも。 いやオールスターより今年もワールドシリーズでの活躍を 今から楽しみしておきたい。
さて日本では、甲子園をかけて各地で高校野球の熱い戦いが繰り広げられている。 我が母校も順調に三回戦を突破した。 そんな最中、球界に訃報が走った。
昭和59年の夏の甲子園で取手二高のエースとして桑田・清原の KKコンビ擁するPL学園を倒して、茨城県に初めて真紅の大優勝旗を持ち帰った 石田文樹さんが直腸がんで死去。41歳の若さだった…。
この年の決勝戦、取手二高がPLに勝って優勝した時、 自分は大学生で、確か友達の別荘のある軽井沢でテレビを見ていた記憶がある。 当然、エースだった石田投手の事も覚えていたし、その後は社会人から 横浜ベイスターズに入団したことも覚えている。 だけど、いつの間にか引退し、打撃投手になっていたことは知らなかった。
当時の取手二高の監督は高校球界に名を残す名将・木内監督。 取手二高とPLの決勝戦はYou Tubeにも掲載されているが、 まさに死闘と呼ぶに相応しい熱戦だった。 http://jp.youtube.com/watch?v=hufvJMqnJ2c&eurl=http://waga-mitisirube.at.webry.info/200807/article_14.html
1点リードのまま9回を迎えて、先頭打者にいきなり同点ホームランを打たれ、 動揺したまま次の打者に死球を与えてしまい試合の流れはPLへ。 そこで木内監督は冷静さを失っていた石田投手から、 次の左打者に対して左のワンポイントを起用。 石田投手は外野の守備についた。 このワンポイントリリーフでアウトを1つ取ってから 続く清原、桑田には石田投手を再びマウンドへ送った。 外野で頭を冷やした石田投手はKKコンビを力で打ち取り、 延長戦の末にPLを倒して優勝投手に輝いた。 木内監督の采配も見事だったが、それに応えた石田投手も エースとして見事なピッチングだった。
昨秋から常総学院の監督として現役復帰した木内監督だが、 まさか教え子が自分より先に亡くなるなんて、どのような心境なのだろうか…。 プロでは目立った活躍は出来なかったものの、 横浜ベイスターズの打撃投手として、チームの裏方に徹していた石田投手。 本当に41歳で亡くなるなんて早過ぎる。 慎んでご冥福をお祈りいたします。
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