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2007年08月04日(土)
先週の土日に放映されたフジテレビの27時間テレビ。 今年は土曜日に「あちりさ」と一緒にポケモンの映画を観に行き、 そのまま2人が泊まったのでほとんど観ることがなかったが、 そのタイトルからして最初から興味が失せていた。
「FNS27時間テレビみんな“なまか”だっウッキー!ハッピー!西遊記」
いかにも映画の宣伝の臭いがプンプン。 例年は8月に27時間テレビはあるのに、今年に限って7月、 完全に映画公開にあわせての番組であるのは明白である。 そして蓋を開けてみれば、メインMCの香取慎吾が完全に萩本欽一化していた。 視聴者はフジテレビの27時間テレビには日本テレビの24時間テレビのような 感動は求めていないと思うのだが…。
日曜のエンディングは観たけど、もう根本的にぬるかった。 今年もSMAP様々依存症のエンディング。 そりゃ、スマスマあるし、歌もお笑いもなんとか形になってしまうから そうせざるを得ないんだろうけど、もう全体に既視感ありありな 小ネタのショーケースであるように感じられて 新味のある見どころらしい見どころにあまりにも乏しかった。
そして、それはいったいワザとやってるのだろうか? 系列各局で統一デザインの「黄色いTシャツ」を着てしまい、 視聴者から絵本の寄付やら新潟中越沖地震への義援金やらを募って、 ラストにSMAPが「世界に一つだけの花」を歌って…(-o-;) 完全に日本テレビのパロディを本気出して半笑いでやってるのかと、 こちらサイドとしても好意的に思わないでもないというのに、 実はそうではなくて、どうやら本気出して 「みんな“なまか”だ!ありがとうウッキー! 」とか言ってたし、 まるで牙の抜けた獣のような超つまらない電波の無駄遣い番組だった。 フジテレビっぽくもなく、別に楽しくもなんともないテレビ。 社会貢献は確かに立派。そこに反論の余地はない。 だけど、こんな年に一度のせっかくの機会に、他局と変わらない番組作って その先にいったい何があるんだ?
あと、ボーリングは見るものじゃなくて自分でやるものだと思ったね。 「ストライクで○、その他は全部×」みたいなルール設定は、 素人ボウラーにはかなりハードルが高く、ヘッドピン外したその時点で 玉が虚空にすぃーっと吸い込まれるようで、 スタジオの雰囲気もまったく沈鬱なものに。 まぁ、その分ストライクが取れた時の喜びは爆発的になるが、 その確率は自分の見てる限りでは二割に満たなかったような…。 あとは水を打ったような静寂が訪れるので、観ていてとても辛かった。
「西遊記」なり、その主人公の「孫悟空」がモチーフのようだったが、 せっかく全国放送で27時間の大々的なバラエティをやるというのに、 その母体みたいなものが2時間弱の映画で、なんかまるで 「27時間かけて2時間弱の映画の宣伝だけ」みたいな、 バランスの不均衡にとても困惑したし嫌悪感すら覚えた。 慎吾ママもハットリくんも登場して、さしずめフジテレビ的な 香取慎吾キャラクター大全っていうのも、なんだかな。 「SMAP×SMAP」のヒマなときに1時間半スペシャルとかで 済ませられる企画だったと思ったのは自分だけかな。
ところで深夜帯についてだが、ドランクドラゴンが「大人の事情」により 出演しなかったにも関わらず、香取慎吾は平気で「Sma Stathion」にも 出ていて驚いたな。 ジャニーズいや天下のSMAP様には「大人の事情」はないのだろうか?
2004年 「FNS27時間テレビ めちゃ×2オキてるッ!what A wide awake↑we are! 楽しくなければテレビじゃないじゃ〜ん!!」
この年に「めちゃイケ」スタッフとナイナイで伝説を作ったものの、
2005年 「FNS ALLSTARS あっつい25時間テレビ やっぱ楽しくなければテレビじゃないもん!」 2006年 「FNS26時間テレビ・真夏のクイズ祭り26時間ぶっ通しスペシャル」 2年連続して残念な結果を残している。 そして今年の2007年は、SMAP効果から平均視聴率はジャニオタのおかげで 良かったみたいだけど、中身はここ数年で一番面白くも何ともなかった。
やはりフジテレビのブランドは 「楽しくなければテレビじゃないじゃん」なんだと思う。 感動は日本テレビ、ドラマはTBS、報道はテレビ朝日、アニメはテレビ東京、 バラエティこそフジテレビだとブランドを誇示する絶好の機会なのに 全然活かせていなかった。
しかし孤軍奮闘とも言えた「あやぱん」こと高島彩アナウンサーだけは 素直にグッジョブだった。西山キクちゃん妊娠休養でも バラエティは「あやぱん」がいれば安心だ。 収穫はそれくらいだったな。
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