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2007年06月13日(水)
今日、営業前にいきなり東京都庁の人が店にやってきた。 差し出された名刺には産業労働局 観光部 振興課と書かれていた。 話を聞くと、東京を訪れる外国人観光客のために 銀座・築地界隈の飲食店のメニューを東京都が中心となって 外国語表記にしていく計画があるという。 まだ計画段階ではあるが、そのモデル店舗として各業種1店舗ずつ、 合計20店舗を決めているらしい。 各業種とは、和食、洋食、中華、寿司、麺、天ぷら、居酒屋、すき焼き等で うちの店がお好み焼代表として東京都から選ばれたので 協力のお願いに都庁の人がわざわざやってきたのだ。
このモデル店舗20店は10月までに現在の日本語メニューを基にして 英語、韓国語、中国語表記の外国語メニューを東京都が作成してくれる。 12月までに使い勝手の検証をし、簡単なアンケートに答え、 来年1月にメニュー完成で東京都のホームページにも店のPRとして掲載される。 もちろん全て無料でメニューに掲載する写真も撮ってくれるという。
銀座という場所柄、外国人のみの来店は少なくない。 以前、来店した外国人の持っていた英語で書かれた東京のガイドブックに うちの店が知らないうちに掲載されていたこともあり、 そのガイドブックを見て、外国には珍しい、お好み焼やもんじゃを わざわざ食べに来る外国人観光客は多い。 とりあえず英語圏の外国人なら、なんとかメニューを説明することもできるが、 最近は中国人、韓国人の観光客も来店するようになった。 特に英語も分からない中国人には苦労させられる。 なので中国語や韓国語表記のメニューがあると非常に便利だ。
悪い話ではないし、せっかくモデル店舗に選ばれたので この話に協力することにした。 ちなみに、この試みが好評なら来年3月以降に銀座・築地界隈の店に 外国語表記のメニューの導入を順次していく予定らしいが、 作成は有料になるという。 今回、選ばれた20店舗のみは全て無料なのでラッキーかも。
確かに外国人観光客の多い銀座・築地界隈だが、 なぜ東京で銀座・築地だけなのか? 他にも新宿や六本木、浅草、お台場など観光地はあるのに その地域ではやらないのか都庁の人に聞いてみると、 2016年の東京オリンピックが関係しているようだ。 もし2016年、東京にオリンピックが来た場合、 銀座や築地に近い晴海にメインスタジアムが建設させる。 また築地市場跡地にプレスセンターもできるので 多数の外国人が東京の銀座・築地界隈に集まることが予想される。 そのための外国語表記メニュー導入計画だと、こっそり教えてくれた。
まぁ、普通に考えると2016年はアメリカ大陸でのオリンピックが有力だし、 初の南米開催もあるかもしれない。 2008年に同じアジアの北京で開催されるので東京には来ないと思うが、 東京都は本格的にオリンピック招致に向け動き出したということが 今回の外国語メニュー導入ではっきりと分かった。 少しでも招致の協力にもなるし、招致失敗になっても こちらが損をすることはないので東京都にメニューを作ってもらいましょう。
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