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2007年06月14日(木)
先日、アメリカより世界第2位のハンバーガーチェーン店 「バーガーキング」が6年ぶりに日本に再上陸した。 主力商品は日本限定販売で特大サイズの「てりやきワッパー」 これを武器に日本国内100店舗の出店を目指すという。 ちょうど迎え撃つ最大手のマクドナルドも「メガてりやき」を新発売し、 国内2位のモスバーガーも自慢の「てりやきバーガー」をリニューアルしたばかり。 日本人が考案した日本人好みの味でもある「てりやき」は、 いまや世界にも広まるほどになっている。 その「てりやき」が日本国内での新たなハンバーガー戦争を加熱させそうだ。
以前、バーガーキングは西武鉄道やJTの共同出資により、1993年に日本に進出した。 しかし当時、マクドナルドは「平日65円バーガー」などによる低価格路線が主流で それにバーガーキングはついて行けず2001年に日本より撤退に追い込まれた。 そして今回、ロッテが出資し、アメリカ本社とフランチャイズ契約を結び、 再び日本に上陸することになった。 ロッテといえば国内3位のシェアの「ロッテリア」があるが、 バーガーキングはロッテリアと競合しない地域に出店が計画されているという。 だけど、そのうち既存のロッテリアがバーガーキングに変わる所もあるんだろうな。
今回のバーガーキングの日本法人の社長を務めるのが マクドナルドの執行役員やウェンディーズ社長を経験したことのある人物。 日本国内のハンバーガー業界を知り尽くしている人なので、 前回の撤退した時のようなことはないのではないかな。 それに今、マクドナルドは「メガマック」の成功で、 300円以上の大型高級バーガーを今後も積極的に投入し、 低価格路線から客単価を引き上げて収益アップを狙う戦術に切り替えている。 その結果、2006年の全店売上高は5年ぶりに過去最高を更新した。 最大のライバルであるマクドナルドが大型高級バーガー市場を 切り開いているところへ乗り込む形となったバーガーキングは追い風に乗りそうだ。
現在、ハンバーガーチェーンの国内シェアの69%がマクドナルドであり、 2位のモスバーガーが17%。3位のロッテリアは7%しかない。 果たしてバーガーキングはどこまで巨人マクドナルドに迫れるのだろうか?
そんなマクドナルドが意表をつく発表をした。 なんと、全国約3800店のうち、人件費や賃料が高騰している東京や大阪などの 約1000店で平均3〜5%程度の値上げを検討、 一方、東北や中国地方などの約100店では2〜3%程度値下げするという チェーン店としては当然であった全国一律料金を改め、 外食チェーン店では異例の地域別料金体系の導入を発表した。 消費者の反応を見極めて、さらに対象地域を広げていく考えだという。
とりあえず試験的に今月から東京や大阪で値上げ、 東北などで値下げが早くも実施される。 対象は人気の「100円マック」の商品を除く全商品。 500円台が主流のハンバーガーと飲料などのセット商品は 値上げ幅が50円程度、値下げ幅が20円程度で調整しているという。
都心部の店舗は人件費や賃料の高騰で、売り上げが伸びても採算が悪化するという。 また、外食産業では大都市圏での人手不足が深刻になり、 マクドナルドのアルバイトの時給も地域によって800円台から500円台まで開きがあり、 地域ごとの店舗運営費を商品価格にある程度反映させる考えなのだろう。
外食最大手のマクドナルドが本格的に地域別料金体系の導入をし、 それが完全に根付いた場合、同じように人件費や賃料で地域差のある ハンバーガーチェーンやファミレスチェーン店も追随する可能性はあるだろう。 ただ、どこで食べても同じ味、同じ値段が 本来の全国チェーン店の姿ではないだろうか? 東京は絶対に全て値上げとなるのもあるが、なんとなく納得いかないな。 その中で牛丼チェーンの吉野家ディー・アンド・シーはエライ!
「吉野家の看板があるところは日本中どこでも同じ値段です。 それがチェーンストアの原則だと思っています」
ほんと、その通りだと思うよ。 アメリカ産牛肉を使っているので敬遠していた吉野家だが、少し見直したな。
あぁ、今週も何だか忙しい。 あと1日がんばろう。
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