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2006年09月18日(月)
福岡市の市職員が飲酒運転で3人の子供の命を奪う事故を起して以降、 同じ悲劇を起すなという声が大きくなっている中、 警視庁は全国一斉の飲酒運転取締を実施しているが、 それでも飲酒運転による事故が0とならない現実は、 もはや絶望的とも言えるものである。 しかも、飲酒ドライバーの意識は低俗化の一歩を辿っているように 怒りの言葉すら失う事態となっている。
9月13日午前0時半頃、岡山市東島田町の市道で 乗用車が道路脇に設置されていたフェンスなどに衝突して 停止する事故が起きている。 110番通報により駆けつけた岡山西署の署員が調べにあたり、 運転していた同市川入在住で30歳の塗装工、甲斐健太容疑者が 酒気帯び運転をしていたことが判明したため、現行犯逮捕を行っている。 自爆事故で怪我人がなかったことは幸いだった。 と、まとめらればよかったのだが、この一件には言語道断のおまけがついている。
というのも、甲斐容疑者は事故の衝突音を聞いて現場の様子を見に来た 28歳の女性に蹴るなどの暴行を加えていたのだ。 同容疑者は「110番されたと思い、腹が立って蹴った」と 傷害の事実を認める供述をしているが、 この八つ当たりとも言える愚行で被害に遭った女性の怒りは相当なものだろう。 しかも、通報したのは別の人だったというから、 改めて甲斐容疑者の単細胞ぶりに呆れる限りだ。 当然、警察側は酒気帯び運転だけでなく、 暴行容疑での取り調べを進める方針を決めている。 刑事責任をしっかりとらせることを強く要望したい。
一方、さらに情けない事件が栃木県日光市でも起きた。 日光署は9月13日に日光市御幸町在住で財団法人休暇村協会の職員で 24歳の我妻佑介容疑者を窃盗容疑で逮捕している。 調べによると同容疑者は8月22日午後11時50分頃、 同時勤務していた休暇村日光元湯の事務所へ忍び込み、 合鍵を使って金庫を開けて中に入っていた売り上げ金のうち 約214万円を盗んでいた疑い。
あれ?これって飲酒運転に関係ある?と思うが、 まだ続きがあるのでご安心を。ヾ(^-^;) 我妻容疑者は犯行から2日後に金庫の中をチェックした職員が 現金の不足に気がついたことをきっかけに逮捕されているのだが、 盗んだ理由について 「飲酒運転の罰金や家賃の支払いに苦労した末、盗んだ」と供述している。 全く、何をかいわんや、の愚行と言えよう。
飲酒運転の厳罰化が進み2006年6月1日の法改正で 「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」となっているが、 日光の窃盗事件は犯罪の抑止効果を狙ったこの改正が 引き起こしてしまったという皮肉な結果になってしまったというわけだ。 また、事故を起しても飲酒の事実は隠したい、ということで 一旦逃げてアルコールが体外に出きったところで出頭する事態も続出。 そのため、飲酒運転による人身事故が、ひき逃げに結びつきやすいという 新たな弊害を生んでおり、こうした姑息な行為も厳罰に処すよう さらなる改正を進めることを強く望みたい。 幸い、事態を重く見た行政が、逃げ得をゆるさないような厳罰を 実施すると公言したが、実施時期は来年になるらしい…。
地方公共団体の対応も世相を反映して厳しいものになりつつある。 この問題の本陣ともいえる福岡市では9月13日に 飲酒運転を行った者だけでなく、それを知りながら同乗していた職員も 原則的に懲戒免職または停職処分とする方針を決めた。 また、大阪府でも飲酒運転をした職員を原則懲戒免職とする上、 これを勧めたり、福岡市同様飲酒をしたことを認識した者が 運転する車に乗っていた職員も免職を含めた処分を行うことを 明確にする措置を行っている。 他の地域でも厳罰は進んでいるので喜ばしい限りだ。
そんな中で驚いたのは那覇市消防本部の元職員が飲酒運転による免職は 処分が重すぎるとして、これに対して不服を 公平委員会に申し立てていることが判明したのである。 この男性は昨年10月に自宅で泡盛を飲酒後買い物のために バイクを運転した一件で5月8日に懲戒免職処分が下されていたものだが、 この動きをどう理解すればいいのかかが分からないわけである。 その根拠は、おそらく過去の前例などを照らし合わせてのものだと思われるが、 福岡市の事故以前の事象だとはいえ、厳罰化の流れに逆行する訴えであることを どのように捉えているのかを是非知りたいものだ。 なぜなら、この訴えが通れば、飲酒運転をしても免職にはならない。 という悪しき認識を再興してしまうことにつながるからである。 いやそれ以前に、飲酒運転による人身事故で家族や知人などを失った人々が この訴えをどう感じるかを分かっているのだろうか…。
飲酒運転がバレれば罰金、解雇が待っている。 だからしないというのは本末転倒な話だ。 飲酒運転は大きな悪だからこそ、そうした罰が待っているのだ。 それが分かっている大多数のドライバーは、 ハンドルを握る可能性がある限りアルコールを口にしないのだ。
飲酒運転による事故は偶然ではなく必然である。 長々と書いてきたが、車で飲みに出かけようとしている馬鹿者に 告げたい言葉はこれのみである。
今日も飲酒運転関連のブログになってしまった…。
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