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2002年08月21日(水)
9/23に後藤真希、来春には保田圭がモーニング娘。から脱退する。 この件は24時間テレビではほとんど触れられなかったので忘れてしまっていたが 今日、後藤真希の4thソロシングルが発売され、 各歌番組への出演が多くなるので、再び実感することだろう。 遅ればせながら脱退に関し、ちょっと(長めに)語ってみよう…。(^_^;)
今回の脱退に関しては、いつになくファンが嘆き、怒り、悲しんでいる気がする。 片時も安定がないのがモーニング娘。の宿命であり、 そのやがて移ろいゆくことがわかっている儚い今を愛しむ切なさが、 ファンとモーニング娘。自身の何者にも変えがたい物語となってきたのは 言うまでもないが、今回の無慈悲とも言える大幅な変革断行は、 さすがに度が過ぎてしまったのではないだろうか。 今まで、近年日本芸能史においても、 奇跡的と言える素晴らしいエンターテインメントをモーニング娘。という 媒体を通して世間に提示し、多くの夢や感動をくれたのも つんく♂プロデューサーであり、事務所のUFAであるならば、 それを破壊できるのもつんく♂であり、UFAであるということを、 はっきりとさせた。創造主の特権、まさに破壊と創造だ。
平成11年の加入以来、ずっとソロ願望を持ち続けていたことを 後藤真希は初めて記者会見ではっきりと吐露した。 会場には台湾や香港など海外メディアを含む約400人の取材陣が詰め掛けた。 後藤真希は圧倒されることなくジョーク交じりに自分の気持ちを話した。 保田も卒業を考えはじめたのは1年前だった。 来春のコンサート後に“卒業”する保田は残り期間を一生懸命務めたいと話した。 卒業する2人も今はソロという夢がかなったことよりも不安の方が大きいという。 だが、2人ともはっきりと声をそろえたのは 「まだ今はモーニング娘。のメンバーだから、卒業までは走り続けていきます」 別れた後のことよりも、今はモーニング娘。の一員として 全力投球していくことを誓っていた。
卒業発表当時、報知新聞では「聞いた時にはちょっとビックリしましたが、 それよりもうれしいです!」と伝えられていた後藤真希の談話が、 これでは本人の意思の介在を感じさせない事務所主導の卒業と 解釈されてしまう事に気づいたのか、 コメントのニュアンスが後藤真希本人の考えによる 卒業であるかの様に強調されている…。 記事写真にも凄い孤独感の漂う後藤真希のショットがあったが、 テレビで見た記者会見における後藤真希の表情からは、 寂しいけど自分の夢に向かって前進する少女の嬉しさは伝わってこず、 疲労と寂寥感のみが漂っていた。 邪推かもしれないが、全て「言わされてる」のかなと思わせてしまう会見だった。 そう、あの市井紗耶香が脱退した時の様に…。 少なくとも「松浦亜弥のようにソロでいきたがった」ようには見えない。 真相はわからないが、これから先の不安によるものだけでは 片付けられない憂いがあったような…。
そして後藤真希卒業報道の前に、どうしても霞んでしまう保田の卒業。 この人の卒業は、正直、はなっから事務所主導による卒業劇という邪推が拭えない。 逆にウルトラC級の隠し業があるのかな? まだモーニング娘。における役割はあったと思うのだが。 それ以上にもっと酷なのが、後藤真希の9月23日卒業とは異なり、 来春という随分先の卒業予定の発表を、今一緒にしてしまうというのは、 ビジネス戦略的な意図からか、はたまた別の事情によるものなのか。 いずれにせよ来春の卒業まで、物悲しいまま約半年、モーニング娘。の 保田を見るのも辛い気がする。
どうも情緒的になってしまう。そもそもビジネスだし、甘い事は言ってられないが、 かつて世間を魅了した華麗なストーリー展開が見る影もなく、 演じてるモーニング娘。達に生気と輝きが無いようでは駄目なのではないかと思う。昔のモーニング娘。はドラマが美しかった。 だから、その裏側にあるビジネスがうまく融合していた。 きっと語り部が優れていたのだろう。 今の語り部たる、つんく♂プロデューサーも、疲れきってる感じがする。 事務所主導による脱退劇に、 実はこの人が一番辛いのではないかとも思ってしまった。
卒業会見で一番、モーニング娘。の本音が見えたのは涙と動揺の隠せないコメント。 後輩メンバーたちも涙で送った。 加入当時、後藤真希が教育係として面倒を見た加護は 「いつもくっついて、金魚のフンとか言われてたけど、 いろんなことを教えてくれてありがとう」 昨夏に加入した高橋や小川は涙で言葉にならなかった。 先輩の矢口まで「9月23日になるのがイヤ、 ごっちん(後藤)がいなくなってモーニング娘。にとっても正念場で頑張らなきゃ」と言って涙。その瞬間、気丈にこらえていた後藤真希の目からも涙がこぼれた。 正式に卒業が決まったのはつい最近。 メンバーもまだ気持ちがまとまらない様子だ。 しかし辻だけは「一緒に遊園地行って…、一緒にご飯食べて…」という、 なんとも辻らしいコメントだった。
ところで今日のBS2の「辻希美100%」で、やっぱり辻は真性だと納得した。 後ろで淡々と仕事をしてた飴屋のおっちゃんも 辻の100%アホ意見を聞いていない振りしていたけど、 とうとう我慢できなくなってぶっとんでいた。 なかなかクールな演出だったな。(^_^;) 一番笑ったのは、「日本の偉い人は?」の質問に即答で「梨華ちゃん!」 「どんなところが?」 …一生懸命考え中… 「何で偉いんだろう?そんなでもないかな?徳川家康…、って日本人?」(^_^;) まったく、こんな人は他にはいない…。 しかしそれが辻希美であり、彼女のいいところでもある。 最近、我家では辻の評価がグングンと上昇中だ。(^^ゞ
話は戻り、モーニング娘。主演の正月映画は「仔犬ダンの物語」と 「ミニモニ。じゃムービー お菓子な大冒険!」今月クランイクインで 12月14日から全国東映系で公開される。 先日の記者会見は後藤&保田の卒業会見及びこの主演映画2作の 製作発表を兼ねていたわけだが、正直、映画どころではなかった。 というか、ハロプロ・キッズからみは回避。 見方によってはハロプロ・キッズの加入が、 今回の一般論的にファン感情逆撫での大変革につながってると 言っていいと思うので、前途多難だと率直に思った次第だ。
しかしながら、なんだかんだ言っても今後のモーニング娘。&ハロプロから 目が離せなくなってる自分もいるわけで、 つくづくモーニング娘。の紡ぐドラマツルギーは凄い。 今回の大変革もロックだしね。(^_^;) 以前も書いたように、どんな未来のモーニング娘。でも見届けてみたくなる。 だから、仕方ないけど未来行きの切符は受け取る以外ない。 モーニング娘。って一体なんだ?でも行こう…。
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