なべて世はこともなし
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2006年08月31日(木) コーンフレークを食べ続けても住んでいたい国アイルランド...なんのこっちゃ

なぜかアイルランドに高校留学で来ている友人の知り合いにあたる女の子と道で立ち話をする機会がありました。この時私はコーンフレークを二つかかえてまして、それがこの会話のポイントになります。以下、二人の会話。


学生:「そのコーンフレークは買い物ですか?」
私:「うん。会社でいつも昼ご飯に食べてる」



この日記を数ヶ月以上読まれている方ならご存知でしょうが、ダイエットの一環として昼ご飯をコーンフレークにしたのですが、ダイエットの目標達成し終了した後も、お金はかからないわお手軽だわというわけで、同僚と一緒に昼ご飯を食べにくとかいうことでもない限り、コーンフレークを食べ続けてます。特に忙しくて昼ご飯を食べている時間がないときなどホントに便利。ところが…


学生:「え?いつも昼ご飯にコーンフレークを食べるんですか?」
私:「うん、昔から朝ご飯は食べないしね」
学生:「なんか栄養のバランス悪そうですね。栄養偏りそうですね」
私:「そう?牛乳もあってそんなに悪そうじゃないと思うけど」(もしかしたら、ケロッグに騙されてるのかな)
学生:「アイルランドで仕事をされてどのくらいになるんですか?」
私:「もう6年半だか7年になるけど…」
学生:「お昼にコーンフレークを食べる(ようなビンボー)生活をしてまで、なんでアイルランドにいたいんですか?」



ん?この女の子なんだか、大勘違いをしてないか?私は別にビンボーで金がないからコーンフレークをお昼に食べているわけじゃなくて、好きでやってるだけなんだが。いや、ビンボーなのを否定できるほど金はないけど。


ともあれ、別に親しい間柄じゃないし、誤解を懸命になって解く必要もないと放置。すると、この女の子、私のビンボー生活をかなり本気で不憫に思ってくれたらしい。


学生:「あくまで一般論として、アイルランドで給料っていくらくらいもらえるんですか?」


…うーん、高校生にもなるとこういう小賢しい物言いを覚えるんだな。これ、私が電話でいつもお客に使う常套句。(Generally speaking…ってね)


私:「え?手取りで?」
学生:「フツーのアイルランド人って、手取りで3000ユーロ(43万円)くらいもらえるんですか」



私の給料、そんなにないです。何せ、この国の政府は何もしないくせに給料の一定分以上に対して40%だかの税金をかけるんですよ(確か32000ユーロ以上には42%でそれ以下は21%。最低ラインは非課税)。手取りで3000ユーロもらうって、一体どのくらいの給料をもらわなきゃいけないんだ?


彼女の家が金持ちなのか、お金を稼がない高校生の金銭感覚は社会人と違うのか、その辺は分かりませんが、口さのない彼女は彼女は面白いことを聞いてくれました。


「なんで、そこまでしてアイルランドにいたいんですか」


…なんででしょうね。


前にも書いた通り、別に好きでアイルランドにいるわけじゃあないんですよね。ありていな言葉でいえば「なりゆき」でして、アイルランドに住むことに憧れている一部の読者さんからは石つぶてが飛んできそうですが、アイルランドの何かに憧れて住んでいるとかいうわけではないのです。


だけどねえ、いつも書いていますが、この力の抜けっぷり、腹も立ちますけど、楽でいいですよ。約束の時間に人が来ないとかいうのは当たり前で、腹が立ちますけど、逆に自分が時間を守らなくても責められないわけです。…楽ではありますけど、これに慣れてしまうと他の国には住めない気がします。


ともあれ、アイルランドの会社のヒコーキに乗り、バルセロナに48時間35分行ってきます。帰りのヒコーキが遅れてバルセロナに結局60時間50分居た…とかいう痛いオチにならなければいいですが。…もっと嫌なのは行きのヒコーキが遅れて結局35時間20分しかいれなかった…かも。


いろいろ不安のタネはありますが、次回更新は月曜日ということでよろしく。




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